巨大な会員制スーパーの蛍光灯が眩しい通路で、Ricoのおしりふきの段ボールの山を見つめている自分。ネットのママ友グループで神聖な経典のように扱われている、あの商品です。別の親御さんがカートをぶつけながら、一度に3箱も持っていきます。現代の子育てにおける最大の神話は、「分厚くて、少し高くて、まとめ買いできるおしりふきなら、赤ちゃんのデリケートなお尻にも絶対に安全なはず」という思い込みです。私はその成分表を見て、ただため息をつくのです。
倉庫のようなスーパーに足を踏み入れ、スライスピザを片手に、20キロ以上もあるおしりふきを平たいカートに積み込む。まるで生存本能みたいですよね。「おしりふき1枚あたり十数円も節約できた!」と、子育ての勝者になった気分になるかもしれません。でも家に帰って、あの硬いプラスチックのフタを開けた瞬間、これからこのおしりふきを3千枚も使い切らなきゃいけない現実に気づくのです。もし使い始めて2日目で、赤ちゃんの肌がこの防腐剤を受け付けないと分かったら?残るのは、ただの巨大な「使えない濡れ布巾」の山です。
聞いてください。小児科のトリアージで働いていると、おむつ替えという非常に過酷な戦いにおいて、おしりふきが最前線の防御要員だということをすぐに学びます。そして同時に、原因不明の肌荒れの主な原因でもあることにも気づきます。茹でダコのように真っ赤に腫れ上がった赤ちゃんを連れてきて、「低刺激の高級なものしか使っていないのに!」と訴える親御さんたち。私はただ静かにうなずきます。だって、そういうケースをもう何千回も見てきましたから。
少しだけ、防腐剤のお話をしましょう
あの有名なおしりふきにたっぷり含まれている液体について掘り下げてみましょう。水分を含んだ他の製品と同じように、おしりふきにもカビを防ぐために防腐剤が必要です。こういった大容量ボックスの主な防腐剤はフェノキシエタノールです。私のかかりつけの小児科医は、大人の化粧品には全く問題ない成分でも、とても薄くて吸収しやすい赤ちゃんの肌にとっては悪夢になることがあると教えてくれました。規制当局は少量なら安全だと言いますが、環境保護団体は中程度の懸念があると評価しています。
クリニックに来る赤ちゃんの1〜2%くらいに、局所的な接触性皮膚炎を引き起こすのを見てきました。確率としては低く聞こえるかもしれませんが、夜中の3時に泣き叫ぶのが自分の子どもだったらどうでしょう。新生児の肌は、大人の肌より約30%も薄く、細胞もまだ密に詰まっていません。化学的な防腐剤を1日6回もこすりつけたら、成分は肌の表面にとどまらずに吸収されてしまいます。私の臨床指導医はよく、「大人の肌がレンガの壁なら、赤ちゃんの肌は温かく湿ったスポンジだ」と言っていました。もちろん、あなたのお子さんには全く安全かもしれません。でも、科学というのは高性能な器具を使った推測に過ぎないことも多いので、私は念には念を入れたいのです。
その一方で、ブランドのウェブサイトには「環境に優しい植物繊維」と書かれていたりします。でも、パッケージに「コットン100%」や「竹繊維100%」と明記されていない限り、実質的にはポリエステルなどのプラスチック混合素材で赤ちゃんを拭いていることになります。
「分厚い=安全」とは限らない理由
この大容量のおしりふきが唯一優れている点は、GSM(1平方メートルあたりのグラム数)、つまり驚くほどの「分厚さ」です。ドラッグストアで買える安いおしりふきの業界基準は悲惨なものです。1枚使おうとしたら指が突き抜けてしまい、自分のこれまでの選択を後悔したこと、ありませんか?分厚いおしりふきならそんなことは起きないし、汚れを落とすために肌をゴシゴシこする必要もありません。こすってしまうと目に見えない小さな傷ができ、そこから細菌が入り込みやすくなります。桃の表面を紙やすりでこするようなものです。
しかし、どんなに分厚くても、怪しい防腐剤に浸されたおしりふきは、やはり「怪しいおしりふき」です。そもそも「低刺激(ハイポアレルジェニック)」なんて言葉は架空のもの。ただのマーケティングが生んだ幻想です。連邦政府の規制もありません。企業が本物のツタウルシ(かぶれる植物)をボトルに詰めて、「低刺激」というラベルを貼って棚に並べることだってできるのです。私のクリニックでも、「『肌に優しい』って書いてあったのに、どうしてうちの子の肌が剥けているの?」と、おしりふきのパッケージを振り回しながら泣き崩れるお母さんたちを見てきました。
深夜2時、真っ赤に怒った肌への対処法
多くのお父さんやお母さんは、普通のおむつかぶれと接触性皮膚炎を混同してしまいます。尿や便によるおむつかぶれは、赤いポツポツが散らばったように見え、お尻の深いシワの部分が一番ひどくなります。一方、おしりふきによる接触性皮膚炎は全く見た目が違います。境界線がくっきりと赤く腫れているのです。まるで、四角い濡れ布巾を肌にギューッと押し当てたような跡です。だって、まさにそれが原因なのですから。

以前、ひどいカンジダ(カビの一種)感染症だと思い込み、すっかり疲れ果てたお母さんが来院したことがあります。彼女は抗真菌クリームをたっぷり塗っていましたが、それが逆におしりふきの防腐剤を肌に長く留めることになり、悪循環に陥っていました。そこで市販のおしりふきを一切やめ、無漂白の乾いたコットンクロスをぬるま湯に浸して使い、患部を通気性よく保ってもらいました。3日後には、肌はすっかり綺麗になりました。高価なクリームなんて必要ありません。ただ、化学物質という原因を取り除いただけです。
私の息子が初めて市販のおしりふきでひどいアレルギー反応を起こしたとき、数週間にわたって肌が真っ赤に腫れ上がりました。その時、布の素材がどれほど重要かを痛感しました。服の縫い目が当たっただけで赤い線ができ、タグのせいでかきむしってしまうのです。私は香料入りのおしりふきをゴミ箱に捨て、肌のバリア機能が回復するまでは、ただの水とコットンクロスを使うようにしました。
また、息子のワードローブを全て見直し、Kianaoのオーガニックコットン ベビー ノースリーブ ロンパースを買いました。正直、私たちが持っている服の中で一番のお気に入りです。完全に無染色・無漂白のオーガニックコットンが、皮膚炎がゆっくり治っていく間、合成染料からデリケートな肌を守ってくれました。ベビー服の評価で私が唯一気にしている「伸縮性」も、400回くらい洗濯しても全く失われませんでした。肩の部分が重ね合わせのエンベロープネックになっているので、泣き叫んでいる時にキツい服を頭からかぶせる必要もありません。
強い染料を一切使っていない、無漂白の生地の本来の優しさを実感したいなら、ぜひKianaoのオーガニックベビー服コレクションをご覧ください。
2016年、手作りおしりふきの大失敗
数年前、みんなが手作りのおしりふきを作っていた時期がありました。ネット上には、ペーパータオルを切り刻んでココナッツオイルとウィッチヘーゼル(マンサクのエキス)に浸すというママたちの投稿があふれていました。あれは大失敗でした。防腐剤の入っていない水は、48時間以内に細菌が繁殖してしまいます。よかれと思ってやった親御さんたちが、実質的に「カビのスープ」で子どもを拭いていたため、奇妙な真菌感染症が急増したのです。
だからこそ、市販品には防腐剤が入っているのです。濡れた布を暗くて温かいプラスチックの箱の中に1ヶ月も入れておくなら、防腐剤は避けられません。でも、「カビのスープ」と「工業用溶剤」の間には、素晴らしい妥協点があります。乾いたコットンクロスを使い、使う直前に濡らせばいいのです。水が溜まらなければ細菌は繁殖しないので、フェノキシエタノールも必要ありません。おむつ替えのたびに5秒だけ手間が増えますが、赤く腫れてジュクジュクになった肌に1週間悩まされることを思えば、安いものです。
赤ちゃんのおもちゃに求める、絶対的な最低条件
夜中についスマホを見続けてしまう時間に、ジェントルベビー ビルディング ブロックセット(やわらか積み木)を買いました。これはなかなか良いです。柔らかくてホルムアルデヒドが含まれていないという、おもちゃとしてクリアしてほしい最低限の基準を満たしています。うちの子は主に犬に向かって投げているだけですが、壁にへこみを作らないので、買って正解でした。マカロンカラーも見た目が可愛く、リビングがサーカスみたいに派手になりすぎないのも助かっています。

泣いているのは、肌荒れが原因ではないこともあります。ただ歯ぐきがむずがゆいだけで、こちらはもうクタクタ、なんてことも。何でも噛みたがる時期は本当に容赦ありません。手当たり次第に何でもかじりますから。私は藁にもすがる思いでパンダ 歯固め(食品グレードシリコン&バンブー)を買いました。冷蔵庫に10分放り込んでから渡しています。食品グレードのシリコン製で、フタル酸エステルも不使用。これでちょうど12分間は静かになってくれるので、ぬるくなったコーヒーを平和に飲むには十分な時間です。平らな形なので、10秒ごとに落とすこともなく、子どもが自分でしっかり握っていられます。
まともなプレイマット探しについての正直な感想
やっとの思いで赤ちゃんを落ち着かせたら、次は安全に寝かせておく場所が必要です。たいてい、床は犬の毛と絶望で覆われています。うつ伏せの練習(タミータイム)をさせたいけれど、靴で外から持ち込んだ汚れに顔を押し付けたくはありません。ラウンド ベビープレイマット(防水・無毒ヴィーガンレザー)は、そんな時になかなか優秀です。グラグラの頭を守るのに十分な厚みがありながら、赤ちゃんがしっかり手をついて起き上がれる適度な硬さもあります。
PVC(ポリ塩化ビニル)フリーで、吐き戻しも2秒でサッと拭き取れます。ネットで買った安いスポンジマットのせいで変な接触性皮膚炎になる赤ちゃんをたくさん見てきたので、清潔で防水性のある表面が確保できると、睡眠時間3時間のボロボロな頭でもストレスが一つ減ります。「オーガニックシルクフロスの詰め物」なんて聞くと異常に豪華に思えますが、要するに、安価なポリウレタンフォームから出る有毒ガスを子どもが吸い込む心配がないということです。少しお値段は張ると思いますが、この上で天井を見上げて過ごす時間の長さを考えれば、普通のラグよりずっと価値があります。
いいですか。もし、拭いた部分にピタリと一致するような赤みが出たら、それは接触性皮膚炎です。どんなブランドであれ、巨大な箱をまとめ買いする前に、まずは1枚だけ赤ちゃんの腕の内側で試し、24時間待って赤い斑点が出ないか確認してください。これは、後から深く後悔しないための簡単なトリアージ(見極め)のステップです。
プラスチックの混紡素材や刺激の強い防腐剤を完全にやめたいと思ったら、次のおむつ替えの前に、Kianaoのピュアでオーガニックなベーシックアイテムを手に入れてみてください。
小児科クリニックでよく聞かれる質問
そもそもフェノキシエタノールって一体何ですか?
簡単に言うと、湿ったものが「カビの実験台」になるのを防ぐための防腐剤です。かかりつけの小児科医は、おしりふきを新鮮に保つ一方で、新生児の脆い肌のバリア機能をひどく刺激することがあると説明してくれました。特に、肌が何でも吸収してしまう生後数ヶ月の間は、私はできる限り避けるようにしています。
どうしておしりふきのブランドは硬いプラスチックのフタを使うの?
シールのフタが使い物にならないからです。シールは2日もすれば粘着力がなくなり、空気が入って、結果的にガサガサに乾いた布の山が残ってしまいます。硬いプラスチックのフタなら確実に水分を閉じ込めておけますが、当然ながら環境には大量のプラスチックゴミを増やすことになります。利便性と地球環境の間で常に選択を迫られるのは、本当に疲れますよね。
おしりふきのパッチテストはどうやればいいですか?
新しい製品でいきなり赤ちゃんのお尻を拭き始めないでください。1枚取り出して、腕の内側に優しくこすり、長袖を着せます。そして24時間後に確認してください。もし肌が赤くなったり腫れたりしていたら、その箱は捨てるか、もう少し大きいお子さんのいる友人に譲りましょう。後々の大きな悩みを防げる、とても簡単なテストです。
ペーパータオルと水道水を使ってもいいですか?
できれば避けていただきたいです。ペーパータオルは木材パルプで作られており、赤ちゃんの肌にとっては非常に摩擦が強すぎます。その上、ボロボロに崩れて、変な白いゴミがそこら中にくっついてしまいます。水を使いたいなら、柔らかくて無漂白のコットンクロスを用意してください。細菌が繁殖しないように、使うたびにその都度濡らすようにしましょう。
ひどいアレルギー反応って、実際にはどんな風に見えるの?
普通のおむつかぶれは、深いシワの部分に赤いポツポツが散らばったように見えます。でも、おしりふきの化学物質に対する反応は全く違います。おしりふきが触れた部分にピタリと一致して、くっきりと赤く腫れ上がった境界線ができます。私はいつも親御さんたちに「四角い濡れ布巾を肌にギューッと押し当てた跡のように見えますよ」とお伝えしています。





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