私は地元のスーパー、テスコのメッセージカード売り場に立ち、パステルイエローの封筒を手に、「小さなつま先、愛おしい悩み事」みたいなあらかじめ印刷されたポエムをボールペンで容赦なく塗りつぶしている。レジの店員がこちらをジッと見ているけれど、気にも留めない。私の使命は、ベビーシャワーのカードに書かれがちな、あの全くもって中身のない戯言から親友を救うことだ。というのも、私自身が双子を迎える時にみんなから書かれたメッセージの数々に、今でもトラウマを抱えているからだ。

2人の娘たちが誕生し、私の尊厳が永遠に打ち砕かれる前、妻の素敵なベビーシャワーが開かれた。私はキッチンへ追いやられ、ミニキッシュの周りをうろつきながら、妻が開けていくカードのメッセージを読んでいた。それは、強制的で、少しの妥協も許されない「ポジティブ思考」の世界を垣間見る、恐ろしい瞬間だった。 「一分一秒を大切にね」と書かれた何十枚もの二つ折りの厚紙。まるで子育てが、終わりのない人質交渉などではなく、絶え間なく続くスパでの休日であるかのように。

「魔の生後3ヶ月(フォース・トリメスター)」の銃口を突きつけられている時に、コウノトリについて韻を踏んだポエムなんて必要ない。たまにはクローゼットの奥に隠れたくなったっていいんだよ、と誰かに言ってほしいのだ。

「喜ばなきゃいけない」という同調圧力

睡眠不足の私のこの長話から、たった一つだけ覚えて帰ってもらうとしたらこれだ。ベビーシャワーのカードに「一分一秒を楽しんでね」なんて言葉は絶対に書かないこと。それは罠だ。

保健師が以前、産後の感情のコントロール異常について何か呟いていた。私の不完全な理解で大まかに翻訳すると、「サインズベリーズ(スーパー)の配達員が、いつものオーツミルクをプライベートブランドのものに勝手に変更しただけで、涙が止まらなくなる状態」のことらしい。細切れの3時間睡眠でフラフラになり、どうかマッシュバナナであってくれと願うしかない謎のベタベタした物体にまみれている時、その「一分」なんて楽しめない。ただその「一分」をなんとか生き延びているだけなのだ。

これから親になる人たちに「深夜3時のオムツの大爆発も大切にしてね」と伝えることは、彼らがトイレの床で泣き崩れるハメになった時、とてつもなく巨大な罪悪感の波に押しつぶされるよう仕向けているようなものだ。本当のサポートとは、つらい部分を「絶対に嫌だ」と思うことを許してあげること。 素直な言葉を書こう。「やりながら分かっていくものだから大丈夫。これから半年間、家の中が空き巣に入られた直後みたいな惨状になったって全く問題ないよ」と伝えてあげよう。

ベビーシャワーや凝ったジェンダーリビール(性別お披露目)パーティーに参加するなら、ただ微笑んで、特大箱のおしりふきを渡し、「いつでも好きな時に愚痴っていいからね」とこっそり伝えてあげよう。

曖昧なお世辞よりも、具体的な肉体労働のオファーを

ほとんどのカードは、「何か必要なことがあったら教えてね!」という軽い言葉で締めくくられている。これは全く役に立たない。新米の親から自発的に助けを求めるメッセージが来るのを期待するのは、全身が火だるまになっている人が、消防署に「余ってるバケツありませんか?」と呑気に電話してくるのを期待するようなものだ。

Offers of manual labour over vague platitudes — How to Write a Baby Shower Card Without Sounding Delusional

「赤ちゃんが寝てる時に寝なさい」とか、「赤ちゃんが洗濯物をたたんでる時に洗濯物をたたみましょう(※そんなわけない)」みたいなアドバイスは完全にスルーして、メッセージには具体的な肉体労働のオファーを書こう。断りきれないほど具体的で、強引なほどのお手伝い宣言をするのだ。

こう書こう。「火曜日の午前11時に行くから。あなたが45分間、壁をぼーっと見つめられるように、私が赤ちゃんを抱っこしておくね」。あるいは「朝4時、赤ちゃんの謎の発疹にパニックになったら私にメッセージして。あなたが医療サイト(WebMD)で検索して不安にならないように、代わりに私がググってあげるから」。私たちの友人の一人は、ただ「あなたの家の玄関にラザニアを置いて、ノックせずに帰るね」とだけ書いてくれた。私たちは今でも、彼女のことを神聖な存在として敬意を込めて語り継いでいる。

もし、スーパーのカード売り場に並ぶ、ラメ入りで最悪なポエムのカードを完全に回避したいなら、オンラインでシンプルで上質な手触りの「Kianao Welcome To The World」カードを手に入れ、そこに超・具体的なお手伝いオファーを書き込んでしまえばいい。電池が切れるまで「きらきら星」の安っぽいメロディが延々と鳴り続けるオルゴールカードなんかよりも、ずっと心がこもって感じられるはずだ。

パニックになっている「2人」宛てに書く

ここで少しだけ愚痴らせてほしい。カードの宛名を「母親だけ」にすることについてだ。確かに、妻が自分のお腹の中で2人の人間を育てるという途方もない大仕事をしている間、私は隣に座ってポテトチップスを食べながら同情的な顔をしているだけだった。ここでの生物学的な労力のアンバランスさに異論を唱えるつもりはない。しかし、新生児期はチームスポーツなのだ。

パートナーの片方が最初からいないという特別な事情がない限り、封筒には2人の名前を書こう。生後2ヶ月の我が子がジェットエンジンのような爆音で泣き叫ぶ中、深夜の2時に小さなプラスチックの注射器で子供用のシロップ薬(カルポル)を必死に量り取っていたのは私だ。酔っ払った船乗りのようにフラフラと揺れながら、子どもを寝かしつけるために廊下を歩き回る当番をこなしていたのも私だ。親には、2人とも励ましが必要なのだ。

あ、それから、メッセージカードの代わりにマイナーなヴィンテージの絵本を持ってきて、そのタイトルページに妙に謎めいたメッセージを書くっていう最近のトレンド?あれも、もうやめるということに同意しようじゃないか。

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なぜその謎のアイテムを買ったのかを説明する

ベビーシャワーのカードに何を書くべきか悩んだ時に私が学んだ最高の裏技は、「ただ自分の贈るギフトについて説明すること」だ。これでページのスペースも埋まるし、信じられないほど思いやりのある人に見えるし、感傷的でフワフワした言葉を無理にひねり出す必要もなくなる。

Explaining why you bought the weird thing you bought — How to Write a Baby Shower Card Without Sounding Delusional

例えば、私たちがもらって最も気に入ったアイテム、上質なコットンのブランケットの話をしよう。私は今、ベビーシャワーに行くたびに、このオーガニックコットン ベビーブランケット(心安らぐグレーのクジラ柄)を買うことにしている。そしてカードを書く時は、ありのままの真実を伝える。「このブランケットを買ったのはね、うちの双子が『睡眠』という概念を全力で拒否していたある火曜日の午後、この2重構造のオーガニックコットンが、かつてないほどの大量の吐き戻しをどういうわけか見事に吸収してくれたからなんだ。その間、この穏やかで小さなグレーのクジラたちは、全く余裕がない私をあざ笑っているかのようだったけどね」

通気性がよく、どうやら赤ちゃんの体温が上がりすぎるのを防いでくれるらしい(赤ちゃんの体温調節の科学について、私はかかりつけ医の話に頷きながら、ほんの少ししか分かっていないのに分かったフリをしているが)。それに、真夜中の洗濯にもしっかり耐えてくれる。「あらゆる体液を防ぐスタイリッシュな盾として使ってほしくて買ったんだ」と伝えてみよう。彼らはその正直さをありがたく思うはずだ。

あるいは、服を買うのもいいだろう。私はたいていワンサイズ上のものを買う。なぜなら、親たちは水を含んだスポンジのように急激に巨大化する赤ちゃんが「たった4日間」しか着られないような、ちっちゃな新生児サイズの服の山に埋もれて溺れかけているからだ。私は長袖 オーガニックベビーロンパース(ヘンリーネック)の6〜9ヶ月サイズを選ぶようにしている。これは人生を変えるような特別な服だろうか?いや、ただのそこそこいい服だ。でも、首元に3つのボタンが付いている。それをカードにわざわざこう書き添える。「赤ちゃんがギャン泣きで大パニックの時、首元が大きく開くヘンリーネックをグラグラする頭の上から被せるのは、普通のボディスーツと格闘するよりはいくらかトラウマにならないから、これを選んだよ」

もしワイルド・ウェスタン プレイジムセットのような見た目重視のおしゃれなアイテムを選ぶなら、ユーモアに振り切ってみるのもいい。うちの保健師は、木や編み物のような対照的な素材は「触覚の識別」に良いとそれとなく仄めかしていた。でも、私はこれが単に「赤ちゃんは丁寧に編まれた馬のおもちゃは完全に無視して、木のバッファローを力いっぱい歯茎で噛もうとする」という意味だと確信している。

だからカードにはこう書こう。「この木製のベビージムを贈った理由はね、リビングがプラスチックの爆発事故現場みたいにならないから。それに、歯固めの時期が始まって、あなたの子どもが小さな怒れるビーバーに変貌した時に、この木のサボテンが素晴らしい噛みごたえを提供してくれるはずだからだよ」

黄金のルール:圧倒的に「普通」を保つこと

育児書(特に妻が買った本の47ページ)には、新生児に対して「落ち着いた、地に足の着いた存在」であり続けるべきだと書かれている。大笑いである。親は地に足の着いた存在なんかじゃない。小さな独裁者をなんとか生かしておこうと必死になっている、超パニック状態のド素人なのだ。

ベビーシャワーのカードを書く時は、共にサバイバルを生き抜く仲間の声を届けよう。3日間シャワーを浴びていない状態の午前4時に、自分が読みたいと思うカードを書くのだ。 ポエムは必要ない。汚れを知らない、手が届きそうにもない「喜び」も抜きだ。彼らを笑わせ、具体的な助けを申し出よう。そして、暗闇の中で間違えてオムツを後ろ向きに穿かせてしまうことが何度あったとしても、彼らはちゃんとやれているんだということを思い出させてあげてほしい。

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おせっかいでリアルな「ベビーシャワーカードに関するFAQ」

高価なメロディカードを買う必要はある?

絶対にありません。彼らへの嫌がらせはやめてください。初めてそのカードを開けた時は可愛いかもしれません。でも、やっとのことで赤ちゃんが寝てくれた真夜中に、うっかりカードにぶつかって安っぽいロボットみたいな子守唄が鳴り響いた瞬間(それが14回目ともなれば)、親たちはあなたを恨むでしょう。シンプルで静かな1枚の紙こそが、最高のギフトなのです。

赤ちゃんの性別がまだ分からない場合は?

正直言って、それは幸運なことです。なぜなら、「小さなプリンセス」だの「やんちゃな坊や」だのといった、妙に性別に縛られたありきたりな言葉を書かずに済むからです。子どものことは「新しい家族」「小さなルームメイト」あるいは「もうすぐやってくる睡眠泥棒」とでも呼んでおきましょう。焦点は親と、彼らの人生がこれから永遠に変わろうとしているという事実だけに当てればいいのです。

「幸運を祈る(Good luck)」とだけ書いて署名するだけでもいい?

やろうと思えばできますが、それだとスパイ映画の悪役からの不吉な警告のように読めてしまいます。もし何を書けばいいか全く思いつかないなら、こう書きましょう。「2人のこと、本当に楽しみにしています。アドバイスできることは全くないけど、私は最高の聞き手だし、呼び出してくれればいつでもコーヒーを買っていくと約束するよ」。手間はかかりませんが、効果は抜群です。

カードに子育てのアドバイスを書いた方がいい?

そのアドバイスが「テイクアウトの注文」に関することか、「眠っている赤ちゃんの下敷きになって身動きが取れない時に、リアリティ番組を見すぎても自分を許してあげる」という内容である場合に限り、書いてもいいでしょう。医療やネントレ(睡眠トレーニング)に関するガチのアドバイスは固く禁じます。これから親になる彼らは、義母やバス停で見知らぬ人から、矛盾だらけの恐ろしいアドバイスを山のように受けることになります。あなたくらいは「やりながら分かっていくから大丈夫だよ」と言ってあげる存在でいてください。

ベビーシャワーのカードで汚い言葉(スラングなど)を使っても平気?

それは完全にあなたの友人次第です。もし彼らがちょっとしたブラックジョークを好むタイプなら、出産や睡眠不足のリアルについて的確で適切なスラングを交えることで、パステルカラーで無難にまとめられた挨拶文の海の中で、新鮮な風となるでしょう。空気を読む必要はありますが、一般的に、連帯感を示すためのマイルドな毒舌は大歓迎されます。