ターゲットの14番通路で、やけにベタベタするリノリウムの床に座り込み、プラスチック製のレジストリ(出産準備リスト)用スキャナーをまるで武器のように握りしめながら、私は人目もはばからず泣いていました。あれは火曜日のこと。マヤを妊娠して7ヶ月、私の足は発酵中のパン生地のようにパンパンにむくみ、履いていたマタニティレギンスは文字通り毛玉だらけ(ちなみに、安いレギンスは乾燥機に入れちゃダメですよ)。とにかく、私は限界に達していたんです。夫は私を見下ろしながら、ものすごく硬そうな極小のレザー製オックスフォードシューズを手に持ち、「これ、『教会』用にいるかな?」なんて聞いてくる始末。そもそも私たち、教会なんて行かないのに。私は14種類もの哺乳瓶ウォーマーに囲まれながら、過呼吸になりかけていました。だって、ネットには「完璧な鼻水吸引器をリストに入れないと、母親失格になる」みたいなことが書いてあったから。

はっきり言って、出産準備リストを作るのって心理的な罠です。ホルモンバランスは崩れ、不安でいっぱいになっているところに、何千億円規模のベビー用品業界がスッと忍び寄ってきて、「Wi-Fi対応のおしりふきウォーマーが必要です」なんて言ってくるんです。私は、人間の赤ちゃんに会ったこともないロボットが書いたようなリストを何時間も読み漁り、すっかり疲弊してしまいました。

だから、レオが4歳、マヤが7歳になり、家中が常にゴールドフィッシュ(おさかなの形のクラッカー)の食べこぼしだらけになった今振り返ってみると、当時は本当にどうでもいいゴミみたいなものばかりリストに入れていたな、と気づきます。買うべきだと言われるものの半分は、実は全く必要ないんです。

ミラー先生の恐ろしすぎる睡眠指導

ベビー用品の話に入る前に、まずは赤ちゃんの睡眠環境について話させてください。私が一番パニックになったのはここだから。担当医のミラー先生(クリニックの休憩室にある湿気たグラハムクラッカーだけで生き延びているかのような、常にちょっと疲れた顔をした先生でした)に座らされ、赤ちゃんの睡眠の安全性について、神に祈りたくなるほど恐ろしい説教を受けました。

米国小児科学会は常にルールを更新しているみたいですが、私が理解した要点は「赤ちゃんのベビーベッドは、小さくて悲しい独房のようにしなければならない」ということ。ベッドガードも、枕も、ぬいぐるみも、普通のブランケットもダメ。とにかく何も置かない。文字通りレンガのように硬いマットレスと、ぴったりフィットするシーツだけ。先生は「傾斜のあるスリーパーやふかふかのベビーラウンジャーは、赤ちゃんの小さな首がガクッと曲がって酸素が届かなくなる」みたいなこともボソボソ言ってました。物理的な仕組みはよく分かりませんでしたが、とにかく恐ろしくて、家に帰るなり、ほとんど氷が溶けたアイスオーツミルクラテを飲みながら、リストに入れていた「居心地の良さそうな」スリーピングポッドを6種類くらい、勢いよく削除しました。

実際にリストに入れるべきなのは、着るタイプのブランケットです。スリーパーですね。赤ちゃんがブリトーみたいに見えるくらい、マジックテープでしっかり巻けるおくるみも必要です。マヤの時は、小さなマラソンランナーみたいに汗だくになる変な化学繊維のものをいくつも無駄にしてから、ようやく「もっと良い素材のものをリクエストしよう」と気づきました。

レオの時は私も賢くなり、出産準備リストにはブルーフォックス・イン・フォレスト・バンブー・ベビーブランケットを入れました。私、これにすっかり夢中になっちゃって。北欧風の青いキツネ柄なんですけど、3日間一睡もできず脳が溶けかかっている時でも、見ているだけで本当に癒されるんです。ベビーベッドにゆるいブランケットは置けないので、私が抱っこしている時や、床でお昼寝させて私が呼吸を凝視している時に、この小さいサイズを常に使っていました。レオが生後4ヶ月くらいの頃、私のお気に入りアイテムすべてに吐き戻す時期があったんですが、このブランケットは竹繊維(バンブー)とコットンでできているおかげで、午前3時に洗濯機に放り込むたびに、信じられないことにどんどん柔らかくなっていきました。通気性も抜群で、赤ちゃん特有のあの嫌な寝汗をかくこともなく、産後の不安でいっぱいだった私にとっては本当に救いでした。

おしりふきウォーマーだけは絶対に許さない

さて、出産準備リストに「絶対に」入れてはいけないものについて話しましょう。まずは「おしりふきウォーマー」から。これに関しては、燃え盛る千の太陽のごとく激しい怒りを感じているからです。

The wipe warmer hill I'll die on — The Only Baby Registry List That Won't Make You Lose Your Mind

みんな「冷たいおしりふきだと、夜中のオムツ替えで赤ちゃんがビックリして泣いちゃうよ」なんて言いますよね。よく聞いてください。生まれたての赤ちゃんは、そもそも最初から泣いてるんです。ズボンを脱がされるのが大嫌いな、怒れる小さなジャガイモみたいなものなんですから。少し温かいおしりふきを使ったところで、急に悟りを開いた僧侶みたいに大人しくなるわけがありません。じゃあ、おしりふきウォーマーが何をしてくれるかというと、コンセントに繋がれたままチェストの上に鎮座し、湿った紙をじわじわと温め続け、文字通りの「バクテリアの沼箱」を錬成するだけです。

友人のジェシカもこれを持っていたんですが、ある日フタを開けたら、一番下のおしりふきにフサフサのカビが生えていたんです。赤ちゃんが寝ているすぐ横に、暗くて温かくて湿った環境を作るためにお金を払っているんですよ。まるで地獄の自由研究です。それに、赤ちゃんが温かいおしりふきに慣れてしまったら、外出先の駐車場で、チャイルドシートにまで漏れた大惨事のウンチを、常温の普通のおしりふきで拭かなきゃいけない時、どうなると思います? もっと激しく泣き叫ばれます。だから普通に冷たいおしりふきを使ってください。大丈夫、それで命を落とすことはありませんから。

硬いベビーシューズもリストから外して。新生児の足にはまだ骨なんてないようなものだし、小さなレザーのオックスフォード靴を履かせるなんて、もはや戦争犯罪レベルです。それから、「新生児サイズ」の服も一切不要。レオは体重4キロ超えで生まれてきて、初日から「3-6ヶ月用」のジッパー付きロンパースで生活していました。無数の小さなスナップボタンが付いた可愛い新生児服は、引き出しの中でただ私をあざ笑っているだけでした。

視覚を攻撃してこないアイテムを見つける

もし今あなたがリストを作っていて、リビングがネオンカラーのプラスチック製品に占領されるという悪夢を避けたいなら、私みたいに大型量販店の床でパニックになりながらスキャンしまくる前に、まずはオーガニックのベビー必需品をチェックしてみることをお勧めします。

ベビー用のおもちゃについて言えること。それは「増殖する」ということです。自分はミニマリストなママになるんだと思っていても、突然リビングがフィッシャープライスの工場が爆発したみたいな惨状になります。私たちの出産準備リストでは、夫が珍しく自発的にリサーチをして、絶対に木製ベビージム(吊り下げおもちゃ無しのベーシックなプレイジムフレーム)を入れようと言い張りました。

最初はすごくイライラしました。「素晴らしいわね、ただの木製の三角形をリストに入れたの? 何も付いてないフレームで赤ちゃんはどうやって遊ぶのよ?」って。でも、正直に言うと、これで大正解でした。ブランド側が押し付けてくる、取り外し不可能な変なプラスチックのサルのオモチャに悩まされることもないから、実はすごく賢い選択だったんです。触り心地が滑らかで、リビングに置いてもサーカスのテントみたいにならないフレームだけを買って、あとは赤ちゃんが気に入った適当なオモチャをリングに結びつければいいんです。レオが金属音にハマっていた時期は、計量スプーンを結びつけていたこともありました。最高にオシャレとは言えないかもしれないけど、真夜中に突然音楽が鳴り出して「家が呪われてる!?」と震え上がる巨大なプラスチック製のオモチャよりは、間違いなくマシです。

自分の正気を保つための予備ブランケット

それから、「自分自身が人間であることを思い出させてくれるもの」もリストに入れるべきです。ベビー用品としての機能だけでなく、見た目の美しさの話です。ひとりの人間の命を預かろうとしている時に、なんだかすごく浅はかに聞こえるかもしれません。でも、シャワーも浴びれず、母乳は漏れ、義母が「手伝い」に来る(翻訳:あなたが皿洗いをしている間、義母が赤ちゃんを抱っこしているだけ)という状況の中で、散らかった部屋をサッと覆い隠せる「素敵なもの」が一つあるだけで、本当に心が救われるんです。

Having a backup blanket for your sanity — The Only Baby Registry List That Won't Make You Lose Your Mind

私は授乳用のチェアにモノレインボー・バンブー・ベビーブランケットを掛けておきました。控えめなテラコッタ色のアーチ柄が、うちのリビングにぴったりだったんです。来客がある時は、大きな授乳ケープ代わりにしたり、ソファの吐き戻しのシミの上にバサッと掛けたりして、「モダンで素敵なアイテムを持っている、まともな大人」の気分を味わっていました。竹繊維(バンブー)なので笑っちゃうくらい柔らかいんですが、私が一番気に入っていた理由は「アニメ風のゾウさんの絵柄が描かれていないから」です。育児中には、あの「アニメ風のゾウさん」から逃避したくなる時が絶対にあるんです。

お願いだから、「自分自身のため」のアイテムもリストに入れて

初めての出産準備リストで犯した最大の失敗は、赤ちゃんのものしかリストに入れなかったこと。マヤには400枚ものオムツがあったのに、出血してボロボロになった自分自身の身体をケアするものは、文字通り何一つありませんでした。

UberEatsのギフトカードをリストに入れてください。DoorDashも入れましょう。ハウスクリーニング代を払ってくれるよう誰かに頼んでください。逆さまにしても使える、ちょっと良い「陰部洗浄ボトル(ペリボトル)」もリクエストして。病院でもらえるやつは、悲しいケチャップの容器みたいなもので、傷ついた会陰で座りながら手首を不自然な角度に曲げなきゃいけないんです。母乳パッド、大きくて着心地の良いローブ、そしてフタ付きの保温・保冷マグカップも必要です。そうすれば、3日後に電子レンジの中で生ぬるくなったコーヒーを発見する悲劇を防げます。

周りの人は、小さくて可愛いセーターを買ってあげたいと思っています。その気持ちはわかります。でも、産後の「第4三半期(産褥期)」が、メッシュの産褥ショーツを履いたままグラノーラバーだけで生き延びる過酷な日々だなんて、誰も教えてくれません。だから、みんなにはあなたのご飯を買ってもらってください。

とにかく、出産準備リストなんてある種のギャンブルみたいなものです。どうせ半分くらいのアイテムは、夜中2時に授乳しながらスマホでポチることになるんですから。だから、絶対に必要な基本アイテムだけに絞り、向こう3年間毎日見てもウンザリしないものを選んでください。そして忘れないで。赤ちゃんに本当に必要なのは、安全で平らな寝る場所と、ごはん、そして「今現在、スーパーの14番通路でノイローゼになっていない両親」だけなんです。

正気を失わずにリストを完成させる準備はできましたか? ぜひ他のベビーブランケットコレクションもチェックして、とりあえず深呼吸してみてください。あなたなら、絶対に大丈夫。

あなたがまだパニックになっているかもしれないこと(FAQ)

出産準備リストに、おしゃれなオムツ用ゴミ箱って本当に必要?
いやもう、絶対いらないです。リストに入れるのは自由ですが、どうせどれも最終的には「熱気を帯びた死の匂い」がするようになりますから。うちにも専用の高いプラスチック製カートリッジが必要なオシャレなゴミ箱がありましたが、夫はいつも袋を替えるのを忘れていました。レオが生まれる頃には、普通の人たちと同じように、足踏みペダル式の普通のステンレス製ゴミ箱を使い、毎晩ゴミ出しをするようになりました。ゴミ箱よりも、オムツ本体のためにリストの枠を残しておきましょう。

服は本気でどれくらいリクエストすべき?
スナップボタンが付いている服を見たら、逃げてください。赤ちゃんが泣き叫ぶ中、暗闇で小さな金属製のスナップボタンを掛け合わせるなんて地獄ですから。リクエストするなら、「0-3ヶ月用」のジッパー付きスリーパーを7着くらい、そして「3-6ヶ月用」も7着くらい。「ダブルジッパー(上下両方から開くタイプ)」は育児における聖杯です。それ以外の服なんて、着せてからきっちり10分後にウンチで台無しになるだけの、ただの可愛い衣装にすぎません。

母はベッドガードが必要だと言うけど、お医者さんはダメだって?
お母さんではなく、お医者さんの言うことを聞いてください。90年代の育児ルールなんて、もはや無法地帯です。うちの母も「ふかふかの枕に囲まれて、うつ伏せで寝かせてたけど、あんたは『無事に育った』じゃない」と言ってきました。ええ、生存者バイアスってやつですね。ミラー先生はこの点についてめちゃくちゃ厳しかったです。「ベビーベッドには何も置くな」って。見た目は寂しくてガランとしていますが、赤ちゃんの安全を本当に守れる唯一の方法なんです。着るタイプのスリーパーだけにしておきましょう。

ベビーカーみたいに高価なものをリクエストするのって図々しい?
そんなことありません! そのために「グループギフト」の機能があるんですから。私の同僚たちはみんなでお金を出し合って新生児用チャイルドシートを買ってくれましたが、これ以上ないくらい助かりました。部屋の隅でホコリをかぶるだけのよくわからないぬいぐるみを大量に買うくらいなら、赤ちゃんの命を守るチャイルドシートに50ドル寄付する方が、みんなだって嬉しいはずです。グループギフト機能をオンにして、大物は友人たちの資金力に甘えちゃいましょう。