母には、生後3週間の息子の写真を撮るには、黒子みたいに後ろから頭を支えてあげなきゃダメよと言われました。近所の薬局のおばちゃんは、お店のあのチカチカする蛍光灯の下で、チャイルドシートでぐっすり眠っているところを撮るしかないと断言。そしてうちのおばあちゃん(悪気はないんです!)は、段ボールを白く塗って穴を開け、遊園地の顔出しパネルみたいに小さな顔をはめればいいと言い張る始末。冗談抜きで、これ全部本当の話なんですよ。

長男が生後6ヶ月のとき、初めての公式な証明写真を撮りに行ったことがあります。私の失敗談を聞いてください。泣き叫んで身をよじる赤ん坊をまっすぐ座らせてカメラのレンズを見せようと奮闘する私を見て、窓口のおじさんはただ笑うばかり。結局、息子は恐怖に怯えたような顔で写り、私はシャツが透けるほど汗だく。しかも3週間後、左耳の後ろにほんの小さな影があるという理由で、申請はあっさり却下されてしまったんです。その瞬間、公共の場で赤ちゃんの証明写真を撮るのはもう絶対にやめようと心に誓いました。

3人目の子が生まれる頃には、夫はこの試練を「ベビーP(パスポート)プロジェクト」と呼び始め、カナダにいる私の姉に家族で会いに行くためのただの手続きではなく、まるで極秘の軍事ミッションのように扱うようになりました。でも、本音を言わせていただきますね。自分の精神的平和を守りたいなら、赤ちゃんのパスポート写真はお家で撮るのが絶対に一番です。お役所がすんなり受理してくれる「ちょっとした裏技」さえ知っていればいいんです。

お役所は赤ちゃんに求めすぎ!

ちょっとだけ、公式ガイドラインの理不尽さについて愚痴らせてください。パスポート発行局の要求は、背景が真っ白またはオフホワイトで、シワや質感が「ゼロ」であること。ゼロですよ?5歳以下の子どもが3人もいる家で、シワがないどころか謎のシミひとつない場所を見つけるのがどれだけ大変か分かりますか?でも本当に厄介なのは「照明」です。赤ちゃんの顔にも、後ろの背景にも、影が一切あってはいけないんです。

考えてもみてください。赤ちゃんをじっくり見たことがありますか?彼らの体は、頭からつま先まで「お肉のたるみ」でできているんですよ。二重アゴに三重アゴ、そして隣の部屋の電球がチカッとしただけでも影を作ってしまう、ぽちゃぽちゃのほっぺ。フラッシュを使うと赤目になるからNG。だからといって赤目補正ツールやPhotoshopのフィルターを使うと、申請書ごと即座にゴミ箱行きになるので絶対禁止。そんな状況で、この小さくてむちむちの人間を、影を作らず完璧に均一に照らし出さなきゃいけないなんて。

そのうえ「平常の表情」まで要求してくるんです。笑っちゃいますよね。新生児の表情なんて「この世の終わりみたいに泣き叫ぶ」か「ミルクに酔っ払って気絶している」かの2つしかありませんから。幸いなことに、赤ちゃんには一つだけ小さな例外が認められていて、「口が少し開いている」「目が少し閉じている」状態はOKとされています。1歳未満の子どもがなんとか無事に出国できる理由は、本当にこのルールの恩恵以外の何物でもありません。

リビングの床をなんちゃってプロ写真スタジオにする方法

前回の健診で小児科の先生が、「新生児は首の筋肉が発達していないから、少なくとも生後4ヶ月まではまっすぐ座れない」と言っていました。これってつまり、「お役所の証明写真のために、首がぐらぐらの赤ちゃんを無理やりスツールに座らせようとするのはやめなさい」という意味ですよね。というわけで、一番の味方は「床」です。

Faking a professional photo studio on your living room floor — How to Take a Baby Passport Photo Without Losing Your Mind

でも、硬いフローリングは絶対に不快ですよね。だから私はまず、ラグの上にモノ レインボー バンブー ベビーブランケットを敷きました。大きくてとてもふかふかなので、赤ちゃんを寝かせるのに最高のクッションになります。タミータイム(うつ伏せの練習)やベビーカーの防寒にも大活躍する素晴らしいブランケットですが、公的な書類に可愛いテラコッタ色の虹柄を写り込ませるわけにはいきません。なので、その上からシワのない厚手の白い枕カバーをすっぽりと被せました。

ここで、母が教えてくれた本当に役立つ最高の裏技をご紹介します。バープクロス(ゲップ用タオル)か小さなハンドタオルをきつく筒状に丸め、赤ちゃんの首がくる位置の白いシーツのにそっと滑り込ませます。こうすると、赤ちゃんのあごが天井に向かって少しだけ持ち上がり、あの愛らしい首のお肉がピンと張って、申請が却下される原因となる「二重アゴの影」を消すことができるんです。

リングライトを苦労してセッティングして、シーツにアイロンをかけて、撮影のゴールデンタイムを待って、言うことを聞くよう赤ちゃんのご機嫌を取って…なんて言うつもりはありません。私がおすすめするのはこれだけ。お昼寝の直後、大きな窓のすぐそばにブランケットを重ねて白いシーツを敷き、ただ祈りながらスマホのシャッターボタンを長押しすることです。

お役所向け「マグショット(顔写真)」の服装選び

ここで重要なのはコントラストです。白や薄い黄色の服を着せると、背景に溶け込んでしまって「宙に浮いた生首」みたいになってしまい、一発アウトです。濃い色や明るい色の、無地の服を選ぶ必要があります。

このシチュエーションにぴったりすぎて、私はキアナオのベビー オーガニックコットン タートルネック セーターにすっかり夢中です。一番下の子にはインディゴブルーを着せたのですが、濃い色が白いシーツに対して完璧にくっきりとしたラインを作ってくれました。でも本当に素晴らしいのは、少し高めになった襟元のおかげで、頭を支えるためにシーツの下に押し込んだ「丸めたタオル」を綺麗に隠せたことです。赤ちゃんの顔を完璧に引き立ててくれました。さらに、オーガニックコットンが驚くほど柔らかくて伸縮性もあるので、明るい窓辺の光の下で寝かされていても、チクチクして機嫌が悪くなることもありませんでした。量販店の安い服よりも吐き戻しやお洗濯に強いので、秋の間は基本的にずっとこのセーターを着せています。

初めての公式証明書だからちゃんとした格好をさせなきゃ!という壮大な思い込みから、キアナオのベビー スニーカー ノンスリップ ソフトソール ファーストシューズも一緒に注文したのですが、正直に言いますね。今回の撮影に関して言えば、靴は履かせなくても大丈夫でした。誤解しないでくださいね、デッキシューズのデザインはすっごく可愛いし、スーパーにお買い物に行く時などは、よく動く小さな足から脱げずにとても重宝しています。でも、胸から上しか写らないのに、疲れている赤ちゃんに無理やり靴を履かせようと格闘するのは完全に時間の無駄でしたし、カメラを構える前に彼を怒らせてしまっただけでした。

お子さまがじっとしていられるくらい、快適に過ごせる服をお探しですか?写真撮影にぴったりの無地コーデとしても大活躍する、キアナオのオーガニック ベビー服コレクションからお気に入りのアイテムを見つけてみてください。

奇跡の連写モードと自然光

ネットのどこかで、「カメラのフラッシュは発達中の新生児の網膜に悪影響を与える可能性がある」とか、「びっくりして泣き出してしまう」といった記事を読みました。理由はどうあれ、小児科の先生が一番気にかけているのは「赤ちゃんを落ち着かせること」だったので、間接的な自然光が唯一の選択肢になります。テキサスの田舎では午後の日差しがキツすぎて、7月のトタン屋根以上にすべてが熱そうに見えてしまうため、私はリビングの窓から入る光が明るくて柔らかい午前10時に撮影を決行しました。

The burst mode miracle and natural light — How to Take a Baby Passport Photo Without Losing Your Mind

赤ちゃんがこっちを向くのを待ってからボタンを押そうなんて思ってはいけません。指が画面をタップする頃には、天井の扇風機をじっと見つめるために頭をそらしているか、せっかくの素敵な濃い色のセーターにミルクを吐き戻していることでしょう。スマホの「バースト(連写)モード」を使うか、「Live Photos」をオンにするのが鉄則です。

私は窓からの光を自分の影で遮らないように注意しながら、彼の上に覆いかぶさるように立ち、カメラレンズのすぐ横でプラスチックの計量スプーンをカチャカチャ振って気を引きながら、ひたすらシャッターボタンを長押ししました。30秒間で撮った写真はなんと74枚。その中で使えそうなものはたった1枚だけでしたが、必要なのはその1枚だけなんです。

写真を印刷する

スマホの無料アプリを使って、一般的なL判(4x6)サイズのコラージュ写真にフォーマットし、コンビニや薬局のプリント機で数十円で印刷したら、あとはハサミで切り取るだけです。

これで完了です。書類仕事で必要以上にストレスをためないでくださいね。一番大変なのは「泣かせずにカメラの方を向かせること」で、それがクリアできれば、もう家族旅行の準備は半分終わったようなものです。あなたならきっとできますよ!

残りの旅行の準備にとりかかる準備はできましたか?空港のターミナルからホテルの部屋まで、赤ちゃんが快適に、そしてリラックスして過ごせるよう、キアナオのベビーエッセンシャル(必須アイテム)をぜひチェックしてみてください。

このドタバタ劇についてよく聞かれる質問

赤ちゃんの頭の後ろの影は、編集で消しちゃダメ?
絶対にやめてくださいね。パスポートセンターはこの点に関しては本当に容赦ありません。ぼかしツールやAIの画像補正、Photoshopを使って影を消したり赤目を修正したりしたと少しでも疑われたら、申請は即却下です。だからこそ、お部屋の照明をしっかり工夫する必要があるんです。シーツの下に「丸めたタオル」を入れる裏技を使って、あとは自然光の力に任せましょう。

おしゃぶりをしたままでもいいですか?
ダメです。おしゃぶりも、大きくて目立つヘアリボンも、そして帽子も絶対にNGです。うちの長男は生後1年間、ずっとおしゃぶりをくわえて生活していたので、写真撮影のために外させるのは悪夢でした。「1、2の3!」の合図で夫に口からおしゃぶりを引き抜いてもらい、泣き叫び始める前に私が連写で撮りまくるという強硬手段をとりました。

目はしっかり開けていないとダメですか?
新生児や月齢の低い赤ちゃんの場合は、ルールが少しだけ緩くなっています。原則として、目が少し閉じていたり、口が少し開いていたりしても許容されます。でも幼児くらいになると、普通の起きている人間と同じような表情が求められます。生後6ヶ月未満なら、とりあえず「意識がある」状態を目指せば、おそらく大丈夫ですよ。

膝の上に抱っこして写真を撮ってもいいですか?
大人が完全に隠れられるならOKです。手や腕、服の切れ端が少しでもフレームに入ってはいけません。うちのおばあちゃんは「お化けみたいに白いシーツを頭からかぶって、膝の上に抱っこすればいい」なんて笑える提案をしてくれましたが、見えない家具になろうと頑張るより、床に寝かせる方が何倍も簡単です。

郵送した後に写真が却下されたらどうなりますか?
却下された正確な理由(大体はサイズの間違いか、影が入っていることです)が書かれた手紙が届きます。そこから90日以内であれば、申請料を再度支払うことなく新しい写真を再提出できます。ただ、猛烈に面倒くさいですし、パスポートの受け取りが何週間も遅れることになります。だからこそ、50枚くらい写真を撮って、遠慮なく正直に言ってくれる友人に最高の一枚を選んでもらってから印刷することを強くおすすめします。