午前3時。私はベビーモニターの粗い緑色の光をじっと見つめています。息子の下唇から、おしゃぶりがほんの1ミリほどのところでぶら下がっています。私は息を止めます。落ちた。マットレスにポトリ。暗い部屋に静寂が広がる中、私は命がけの危険を冒し、泥棒のように忍び込んで、彼が気づく前にそのシリコンを口に押し戻すべきかどうか葛藤するのです。

母親になる前、私は小児科の看護師として働き、おしゃぶりに頼る親たちを少し批判的な目で見ていました。病棟で開咬(オープンバイト)になってしまった幼児たちを見ては、「自分の子どもには自然に自分で落ち着く方法を教えよう」と密かに誓っていたものです。おしゃぶりなんて安易な逃げ道だと思っていました。でも、実際に出産してみると、私の考えは「医療的な理想論」から「生き残るためのサバイバル術」へと完全にシフトしたのです。

聞いてください。細切れの睡眠がたった2時間しかとれていない状態で、赤ちゃんが火災報知器のような勢いで泣き叫んでいるとき、出産前の立派な育児方針なんて一瞬で吹き飛びます。ただただ、目を閉じて眠ってほしい。それだけです。でも、いざ寝てくれると今度は不安が忍び寄ってきます。暗闇の中で、プラスチックの塊を口に入れたまま一人で寝かせておいて本当に安全なのだろうか?とパニックになりながらGoogle検索を始めるのです。ある日の午前4時、子ども部屋から夫にメッセージを送ったときのことを覚えています。震える指で「おしゃぶりしたまま、ちゃんと息してるかな」と打つのが精一杯でした。

かかりつけの医師が実際に教えてくれたこと

生後2ヶ月の健診で、私はかかりつけの先生に「お昼寝のときにおしゃぶりを使わせているんです」と告白しました。寝かしつけの道具や悪い癖についてお説教されると完全に覚悟していました。ところが先生は、メガネ越しに私を見て「知らず知らずのうちに、一番正しい対応をしていましたね」と言ったのです。

先生が言うには、現在の医療界のコンセンサスでは、就寝時にはおしゃぶりを与えるよう親たちに強く推奨しているそうです。どうやらSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを大幅に下げる効果があるとのこと。吸うという物理的な動作によって舌が前に引き出され、小さな気道が確保されるというのがその理論のようです。また、眠りを少し浅い状態に保つ効果もあるそうです。危険を伴うほど深く反応のない睡眠状態に陥らないため、呼吸に問題が起きたときに目を覚ましやすいのです。少し怖い話に聞こえるかもしれませんが、新生児育児というカオスなサバイバルの中では、赤ちゃんの心臓が規則正しく打ち続けてくれるなら、それだけで大勝利なのです。

おしゃぶりが口から外れてシーツの上に落ちてしまった後でも、その保護効果は続くそうです。だから、ベビーベッドの横に立って、口に戻すタイミングを待ち構える必要はありません。それに、母乳外来で言われた「乳頭混乱」の話はあまり気にしなくて大丈夫です。授乳のリズムがなんとなく整ってきたら、おしゃぶりをくわえさせて、あとはそっと部屋を出ましょう。

真夜中のおしゃぶり回収ゲーム

問題は、赤ちゃんは何かをくわえたり握ったりしておくのが絶望的に下手だということです。生後3ヶ月頃になると、私が「おしゃぶりピンポン」と呼んでいる時期に突入します。吸いながら眠りに落ちる。顎が緩む。おしゃぶりが落ちる。30分後、なくなったことに気づいて泣き出す。あなたはベッドから起き上がり、おしゃぶりを口に戻し、また眠る。これを夜明けまで繰り返すのです。

これをどうにか解決しようと必死になっている親御さんたちをよく見かけます。暗闇で光るおしゃぶりを20個も買ってきて、赤ちゃんが手探りで見つけてくれることを祈りながらベビーベッドにばら撒いたりするのです。でも、現実をお伝えしますね。赤ちゃんが目を閉じて静かにしているなら、絶対に触ってはいけません。泣き出すのを未然に防ごうとして、暗闇の中で歯科手術のように慎重におしゃぶりを口に戻そうなんてしないでください。結局、あなたが赤ちゃんを起こしてしまうだけです。

生後6ヶ月頃になれば、手と目の協調性が発達し、自分で見つけて口に入れられるようになります。それまでは、ただ耐えるしかありません。親になるための通過儀礼のようなものです。

おしゃぶりが危険な存在になるとき

夜間の寝かしつけについて、ひとつ非常に重要な注意点があります。ベビーベッドの中は、無菌状態の病院のコットのようにすっきりさせておく必要があります。余計なものは一切置かないでください。Instagramでは、完璧にコーディネートされた子ども部屋で、重たいぬいぐるみがくっついたおしゃぶりを赤ちゃんに持たせて寝かせているおしゃれなママたちを見かけます。実際、こういうアイテムを使っている人を何千回も見てきました。見た目が可愛いのと、おしゃぶりがソファの下に転がっていかないという理由で大人気なんですよね。

When a pacifier becomes a liability — The Honest Truth About Letting Your Baby Sleep With a Pacifier

でも、睡眠時にあれを使うのは最悪のアイデアです。小さなぬいぐるみが赤ちゃんの胸の上に乗るため、簡単に鼻を覆ってしまう危険性があります。しかも、ぬいぐるみの重みで結局おしゃぶりが口から外れてしまいます。さらに危険なのがおしゃぶりクリップです。どんな状況であれ、パジャマにクリップを付けたままベビーベッドに寝かせるのだけは絶対にやめてください。窒息事故に直結する危険な行為です。クリップはベビーカーでお出かけするときだけのお楽しみにしましょう。

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「吸う」から「噛む」への架け橋

生後4ヶ月頃になると、息子はおしゃぶりだけでは満足しなくなりました。ペッと吐き出しては、プラスチックのシールド部分を激しくガジガジと噛むようになったのです。1日に3枚のスタイがよだれでびしょ濡れになるほどでした。歯茎がムズムズして仕方がないため、落ち着くための行動が「吸う」ことから「噛む」ことへと変化したサインです。ここが、睡眠時のおしゃぶりをベビーベッドに残し、日中は歯固めにバトンタッチするタイミングです。

私は歯固めについてちょっとしたこだわりがあります。毎日午後にお湯を沸かして煮沸消毒する暇なんてありませんから、手荒に扱えて、そのまま食洗機にポンと入れられるものが一番です。

私は当店のパンダの歯固めの大ファンです。食品グレードのシリコンを使った、平らで丈夫なパンダ型のアイテムなのですが、このシンプルさが最高なんです。カビが生えやすいような隠れた溝がありません。うちの息子も5秒ごとに落とすことなくしっかり握れましたし、シリコン特有の適度な弾力が歯茎のムズムズをしっかり和らげてくれます。汚れたら食洗機の一番上の段に放り込んで、あとはお任せです。

それから、天然木を使った選択肢もあります。義母がコアラのシリコン&ウッド歯固めにとてもよく似たものを買ってくれました。真ん中に木のリングがあって、外側がシリコンになっているものです。見た目はとても美しく、みんなが大好きなナチュラル系のベビー部屋の雰囲気にもぴったりです。でも正直なところ、使い勝手はまあまあといったところ。赤ちゃんは木の硬い感触を気に入っていましたが、極度の睡眠不足の中で無垢材のお手入れをするのは本当に面倒です。水に浸けたり食洗機に入れたりはできず、丁寧に拭き上げなければなりません。ちょっとおしゃれをしてカフェに行くときに見栄えを良くするには最適ですが、うちのおもちゃ箱のレギュラーメンバーにはなれませんでした。

まだ物を握り始めたばかりの小さな赤ちゃん向けに軽いものをお探しなら、ラマの歯固めがかなり実用的です。真ん中が大きくくり抜かれているので、まだ手元がおぼつかない小さな手でも落としにくくなっています。落とす回数が減れば洗う回数も減る。正直、私にとってはこれが一番ありがたいポイントです。

おしゃぶりを卒業するタイミング

おしゃぶりは魔法のアイテムですが、ある日突然、医学的な問題へと変わります。SIDSを防ぎ、親に数時間の連続した睡眠をもたらしてくれる「ゴールデンタイム」があるのですが、いずれそのツケを払う時がやってくるのです。

Knowing when to pull the plug — The Honest Truth About Letting Your Baby Sleep With a Pacifier

生後6ヶ月を過ぎた頃、看護師の友人たちとみんなで同じことに気がつきました。四六時中おしゃぶりをくわえている子どもたちは、中耳炎になる回数が増えるのです。常に吸い続けることで中耳の圧力が変化し、液体が溜まりやすくなるそうです。それから歯の問題もあります。2歳か3歳を過ぎてもおしゃぶりを使わせていると、上の歯が前に出てきて口蓋(上あご)の形が変わってしまいます。小児歯科医が「開咬(オープンバイト)」と呼ぶ状態です。

インターネットの掲示板を見ると、「初日から子どもの顎の形を歪ませている」と非難する完璧主義者たちで溢れています。「うちの可愛いベビちゃんはおしゃぶりなんて一度も必要なかったし、夜は12時間通して寝てくれますよ」と主張するような人が必ず一人はいるものです。そういう声は無視して構いません。新生児期を生き抜くためには、使えるツールはなんでも使うべきです。

おしゃぶりの卒業は、人生で最も悲惨な1週間になるかもしれませんが、必ず乗り越えられます。私のアドバイスとしては、幼児期になって「ご褒美」の意味が少し理解できるようになってから卒業作戦を決行することです。それまでは、おしゃぶりのおかげで真夜中に家の中が平和に保たれるのなら、そのまま使わせてあげてください。

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おしゃぶりに関するリアルな悩みと現実

おしゃぶりが外れたら、眠っている赤ちゃんを起こしてでも口に戻すべき?

絶対にダメです。口から外れてもまだ眠っているなら、幸運に感謝してそっと後ずさりしましょう。口から落ちてしまってもSIDSから守ってくれる効果は持続していますし、眠っている赤ちゃんをわざわざ起こしてプラスチックを口に押し込むなんて、一度やったら二度とやらない新米ならではの失敗です。

新生児がおしゃぶりを完全に拒否する場合は?

単におしゃぶりが嫌いな子もいます。私の姪っ子も、姉がおしゃぶりをくわえさせようとするたびに「オエッ」となっていました。もし赤ちゃんが拒否するなら、無理強いは禁物です。自分の手や指を吸って落ち着く方が好きなのかもしれません。3歳になったときに指しゃぶりをやめさせるのは簡単ではないので少し厄介ですが、そういうものだと割り切りましょう。

矯正用(平らな形)のおしゃぶりって、本当に歯に良いの?

正直なところ、研究結果は少し曖昧です。平らな矯正用は口蓋を守るとされ、丸いバルブ型は乳首に似せて作られています。うちは最初は丸いものを使い、歯が生えてきたタイミングで平らなものに切り替えました。赤ちゃんが静かに落ち着いてくれるならどんな形でも大丈夫です。歯列矯正の請求書の心配なんて、10年後にすればいいんです。

完全におしゃぶりを卒業させるべき時期はいつ?

多くの小児科医は、中耳炎を予防するために生後6ヶ月頃からおしゃぶりの使用を睡眠時のみに制限し、歯並びを守るために3歳までには完全にやめさせることを推奨しています。我が家では2歳半のときに思い切ってゴミ箱に捨てました。地獄のような3日間でしたが、その後は息子もおしゃぶりの存在をすっかり忘れてくれました。

外出先で床に落ちたときはどうやって洗うの?

家にいれば、食器用洗剤をつけて水道水で洗い流すだけです。スーパーの床に落としてしまったときは、おしりふきで拭くか、バッグに忍ばせている予備のおしゃぶりと交換します。親が自分の口に入れてチュパチュパして「綺麗」にするのだけはやめてください。虫歯の原因になる大人の口腔内細菌を赤ちゃんにうつしているだけですから。