午前3時14分。この1時間で電子レンジの時計を4回も確認したので、時間はきっちり把握していました。夫・デイブのグレーのスウェット(なぜか左膝に謎の漂白剤のシミがあるやつ)を履き、すっぱいミルクと冷めたコーヒー、そして「絶望」の匂いが染み付いた授乳キャミソールを着た私。息子のレオは生後4ヶ月。体感的にはもう17回目くらいに思える睡眠退行の真っ只中で、私の脳みそは文字通りドロドロに溶けかかっていました。
私は子供部屋の隅に座っていました。レオが生まれる前、リラックスできるようにと壁を落ち着いたセージグリーンに塗ったのに、午前3時の暗闇では、まるでどんよりとした不気味な沼の底。スマホの画面を一番暗くして、混乱したモグラのように目を細めながら、その夜3回目の授乳中に寝落ちしないよう必死に耐えていました。
そんな時です。SNSのアルゴリズムが、私の人生で最も常軌を逸した、そして最も中毒性の高い動画をおすすめしてきたのは。そう、あの「ショートドラマ」です。
皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。タイトルは毎週のように変わるのであえて言いませんが、突然現れた隠し子の父親が実は大企業の御曹司だった…みたいな、あのお決まりのトンデモ展開です。1話きっちり1分間で、全58話くらいあるアレ。大げさな演技に、ドラマチックなBGM。誰かが必ず高級スーツにコーヒーをこぼすような、ツッコミどころ満載のB級作品。でも、それが最高に素晴らしい暇つぶしだったんです。
思考停止の脳みそが求めていた「現実逃避」
子供がいない人には、新生児のお世話がいかに頭を使うか、なかなか伝わりません。一日中、些細なことばかり気にしているんです。「ちゃんと息してる?」「母乳は足りてる?」「ビタミンドロップあげたっけ?」(ちなみに夫はドヤ顔で「ベビーD」とか呼んでいて、いつも呆れてしまいます)。だから深夜になる頃には、賞を取るような名作ドラマや、シリアスなドキュメンタリーなんて見たくない。脳みそを1ミリも使わずに見られるものが欲しいんです。
ある夜なんて、そのくだらないドラマの展開が気になりすぎて、「1分ごとにいい所で終わるなんて耐えられない!」と、『突然の隠し子のパパはCEO 完全版』みたいな動画をネットで20分も探し回ったほど。レオに容赦なくお腹を蹴られながら、利き手じゃない方の親指で必死にググっていました。彼女は偽装結婚の契約書にサインするの!?もう、結末が知りたくて必死だったんです。
その一方で、我が子の本当の父親である、ごく普通の(そして絶対に大富豪ではない)夫のデイブは、別の部屋でいびきをかいて寝ていました。彼は経理担当の会社員。我が家には秘密の企業買収なんて縁遠く、あるのは確定申告の時期の愚痴と、次はおむつ用のゴミ箱をどっちが空にするかという地味な話し合いだけ。現実の生活と、小さなスマホの画面の中で繰り広げられる大波乱のドラマとのギャップには、思わず笑ってしまいました。
深夜のスマホ習慣について、小児科医に言われたこと
さて、その数日後、レオの4ヶ月健診がありました。担当のミラー先生は、とても優しくて、いつも少しお疲れ気味のおじいちゃん先生です。先生に「お母さん、眠れていますか?」と聞かれ、私は思わず先生の目の前で大爆笑してしまいました。「ハハッ!」という、乾いた変な笑い声です。そして、寝落ちしないために深夜に動画を見ていることを白状しました。

もちろん、ドラマのあらすじまでは言っていませんよ。架空の大富豪の隠し子騒動に夢中になっているなんて、お医者さんにバレるくらいなら死んだ方がマシですから。「スマホで短い動画を見ています」とだけ伝えました。
するとミラー先生は、とても優しく、でも心配そうな顔になりました。そして、メラトニンの分泌について話し始め、スマホのブルーライトを浴びることは、脳の松果体に「今は真昼のビーチにいますよ」と教えているようなものだと教えてくれました。スマホを凝視していると、赤ちゃんがようやく寝付いた後に自分が再入眠するのがものすごく難しくなるそうです。さらに、赤ちゃんへの影響についても釘を刺されました。スマホの光が赤ちゃんの顔を照らすと、成長途中の小さな体内時計が狂ってしまうのだとか。自然な暗闇の代わりに、インターネットの強い光を浴びせて「ネットベビー」みたいにしてしまっていたなんて。先生は「小さな脳を混乱させてしまうかもしれませんよ」と穏やかに言いましたが、私には恐ろしい宣告に聞こえました。
赤ちゃんを安全に抱っこしながらスマホを持つという難業
でも、片手でスマホを持つという物理的な難易度についても語らせてください。あれはもうエクストリームスポーツです。左腕で赤ちゃんを抱っこし、泣いて起きないように完璧なポジションをキープします。すると、スマホを操作できる手はきっちり片方だけ。しかも大抵、変な角度になっているせいで痺れてきている方の手です。
そんな汗だくでしんどい夜をやり過ごすのに、実はレオの「服装」が私のメンタルを救ってくれました。本当です。何時間も胸に密着していると、赤ちゃんは信じられないくらい熱くなりますよね。その時、彼にはこのオーガニックコットン ベビー ボディスーツ ノースリーブ ロンパースを着せていました。正直に言って、このボディスーツは私の産後ケア期間(フォース・トリメスター)における絶対的MVPでした。
最初はアースカラーが気に入って買っただけなのですが、授乳用の椅子でずっと肌と肌を密着させていても、レオの肌にあの痛々しい真っ赤な汗疹ができなかったのはこれだけ。だから、何度も洗ってはこればかり着せていました。ピュアなオーガニックコットンにほんの少しのエラスタンが混ざっていて、驚くほど伸縮性があるんです。我が家のアパートのポンコツ洗濯機で100回洗っても、あの嫌なゴワゴワ・チクチクした手触りにはなりませんでした。とにかく、レオはご機嫌でした。肌がしっかり呼吸できていたんです。つまり、私がスマホの強い光を直接顔に当てさえしなければ、最終的にはちゃんと寝てくれたということです。
この過酷な夜を少しでも楽にしてくれるアイテムを必死に探しているなら、午前4時にイスの上で親子で汗だくになっても、お子さんの肌を刺激しないオーガニックベビー用品の必需品をぜひチェックしてみてください。
午前3時の「歯固め・カミカミ」問題
レオが生後6ヶ月になる頃には、歯ぐずりが始まりました。新生児の寝かしつけが大変だと思っていた皆さん、歯ぐずり期の夜泣きは別の次元の地獄です。ずっと低い声でグズグズ言っていたかと思えば、ベビーベッドに寝かせた瞬間に金切り声に変わるんです。

非常識な時間のグズグズタイム中、私はショートドラマを見ながら、彼にパンダ 歯固め シリコン製 ベビー バンブー カミカミおもちゃ 歯茎ケアを渡してみました。これ自体は、本当に素晴らしい歯固めなんです。シリコンは程よく弾力があって、変な化学物質も一切使われていないので安心。疲れ果てて丁寧に洗えない時でも、本当に助かります。
でも正直に言うと、午前3時の暗闇の中で、まだ手先が器用じゃない小さな手で平べったいパンダの形をしっかり握り続けるのは、少し難しかったみたいです。レオが放り投げるたびに、授乳チェアのクッションの隙間から手探りで探し出す作業に、夜中の半分を費やした気がします。日中、ハイチェアに座って自分で手元が見える状態の時には最高なんですが、深夜のパニック状態をなだめるには、4秒に1回拾うゲームをしなくても、手探りでただカミカミできるものの方が向いているかなと思いました。深夜の解決策としては、私のベストではありませんでした。
自分自身に「物理的な制限」を設ける
母親がちょっと息抜きしようとしただけで非難される風潮って、なんだか変ですよね。「深夜の授乳中は深呼吸の練習をして、母親であることの喜びに思いを馳せて瞑想しています」なんていう「完璧なママ」のSNS投稿を見かけますが、それはそれで結構なことです。でも私の場合、一度午前4時に瞑想を試みたら、「水道代払い忘れてないっけ?」とぐるぐる悩み始める結果になりました。深夜の静寂は、いろいろ考えすぎてしまうんです。
でも、生活を台無しにしたり、朝まで親子で目を覚ましたりせずに、例の「B級ドラマ」を楽しむ方法を見つける必要がありました。だから、授乳チェアに座る前に、スマホの設定でブルーライトカットの温かい光のフィルターをMAXにするようにしました。そして、うとうとした時にスマホを赤ちゃんの柔らかい頭の真上に落とさないよう、授乳クッションで腕をしっかり固定する工夫も。さらに、太陽が昇るまで気づけば50話連続で見てしまった…なんて事態を防ぐには、アプリに15分の使用制限をかけるのが唯一の解決策でした。
もし今、睡眠時間ゼロと謎のネットドラマだけでなんとか生き延びているママがいたら、どうかご自身を労ってあげてくださいね。そして、今夜せめて赤ちゃんとあなたのどちらか一人だけでも安らかに眠れるように、最高に着心地の良いオーガニックのベビー服やブランケットを取り入れてみるのもおすすめです。
深夜のサバイバルQ&A:本音でお答えします
夜の授乳中にスマホを見るのは、本当にダメなこと?
ミラー先生からは、「ブルーライトが疲れた脳を『朝だ』と錯覚させるから、ママ自身の睡眠にはすごく良くない」と言われました。でも、正直なところどうでしょう?極度の疲労から赤ちゃんをうっかり落としてしまうのを防ぐため、スマホの画面を見るのが唯一の眠気覚ましなら、そうするしかない時もあります。ただ、画面の明るさは絶対に一番暗くしてくださいね。
赤ちゃんの頭にスマホを落とさないようにするには?
ああ、深夜の「スマホ顔面ダイブ」は誰もが通る恐ろしい通過儀礼ですよね。私は肘の下に固めのクッションを挟んで腕を完全に固定し、スマホケースの裏にはあの不格好なポップソケッツ(落下防止リング)を付けました。見た目はイマイチですが、おかげでレオは脳震盪を起こさずに済みました。
スマホの光って、本当に赤ちゃんの睡眠サイクルを乱すの?
小児科の先生によれば、本当みたいです。成長途中の小さな体内時計を混乱させてしまうのだとか。顔に直接光が当たると、昼間だと勘違いしてしまうそうです。だから私は、顔周りは常に真っ暗になるように、スマホの画面をレオから完全にそらし、体の横の方で持つように工夫していました。
授乳中、我が子をずっと愛おしそうに見つめていないことに罪悪感を感じます。私ってひどい母親?
いいえ、絶対にそんなことありません。午前3時14分に、愛情深くじっと見つめ合いながら授乳できる人なんているんでしょうか?私は人間としての機能すらかろうじて保っている状態でした。小さな人間に体力を奪われながら、40分間ただ壁を見つめ続けるなんて、心が折れてしまいます。くだらないドラマで気を紛らわせたからって悪い母親になるわけではありません。それはただ、過酷な夜をなんとか生き抜こうとしている母親の姿です。
深夜のドラマにハマりすぎた後、どうやって寝付ける状態に戻せばいい?
これが私の一番の悩みでした。レオを寝かしつけた後、ベッドで天井を見つめながら架空の大富豪の行く末を案じてしまうんです。目を閉じる直前に、とにかく信じられないくらい退屈な何かに強制的にスイッチを切り替えるしかありません。私の場合は、難解な歴史の本を2ページだけ読んだり、夫がダウンロードしてくれた睡眠用の瞑想音声を聞いたりしました。頭の中からドロドロの愛憎劇を洗い流せるなら、本当になんでもいいんです。





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