生後16週の節目を迎えると、雲が晴れて天使が歌い出すよ、なんてみんな言いますよね。「魔の3ヶ月(フォース・トリメスター)」が終わり、まるでお昼寝の時間がきっちり定まり、一日中ニコニコ笑ってくれる魔法の国へのゴールテープを切ったかのように。でも、そんなの冗談じゃないですよね。実際のところ、4ヶ月健診から赤ちゃんを連れて帰ってくるのは、誰からの引き継ぎもないまま病院のシフト交代のど真ん中に放り込まれるようなもの。今までわかっていたつもりだった我が子のトリセツが、突然まったく通用しなくなるんです。

赤ちゃんの脳は、まさに一晩で回路を繋ぎ直しているような状態。かかりつけのお医者さんは「この時期こそ、赤ちゃんが世界に目覚める瞬間なんですよ」なんて素敵な言い方をしていましたが、「世界に目覚める」ということはつまり、寝るのを全力で拒否し、見つけたホコリは全部口に入れようとし、常に相手をしてくれと要求してくるということ。最初の3ヶ月はただ「生かす」ことだけで精一杯だったのに、ここへ来て急に「一緒に遊んであげる」タスクまで追加されるわけです。

聞いてください。今の時期、スケジュール管理やらネントレやら離乳食の準備やら、頼んでもいないアドバイスをたくさん受けることになります。そんな時はただニコニコ頷いて、大半は聞き流してしまいましょう。今の私たちは「サバイバルモード」なんですから。

メンタルを削ってくる「睡眠退行」

ママ友たちから常に耳にする話題がひとつあるとすれば、それは「睡眠退行」です。ようやく夜中に少しまとまって寝てくれるようになり、運が良ければ5、6時間寝てくれることもあったのに、突然ドカンと崩れるんです。まるで新生児期に逆戻りしたかのように、45分おきに目を覚ますようになる。たちの悪い冗談みたいですよね。

医学的な観点から言うと、これは赤ちゃんの睡眠の構造が変化しているサインです。新生児のころは、深い眠りと浅い眠りをただ漠然と繰り返すだけですが、この時期になると、大人と同じようなレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが発達し始めます。問題は、赤ちゃんがそのサイクルの「繋ぎ方」を全く知らないこと。だから45分のループが終わるたびに目を覚まし、もう抱っこされても授乳されてもいないことに気づいて大パニックになるんです。生物学的には理にかなっているんでしょうけど、夜中の3時に「生物学」なんて知ったこっちゃないですよね。

これをなんとか直そうと、遮光カーテンやホワイトノイズマシンを駆使し、ガチガチの授乳スケジュールを組み、スプレッドシートで記録しないと回らないような過酷な夜間ルーティンを作り上げて、自分自身を追い詰めているパパやママをよく見かけます。でも、パートナーとシフトを組むなり、翌日ちょっと引くぐらいの量のコーヒーを飲むなりして、とにかく「生き延びる」ことだけを考えてください。

よだれの洪水と「嘘泣きならぬ嘘咳」を乗り切る

この時期になると、我が子はまるで噴水のようになります。うちの娘なんて、1日にバケツ1杯分のよだれを作ってるんじゃないかと思うほどでした。唇をブルブルさせて遊び、自分の手をハムハム噛み、お昼前には服を3着もびしょびしょにするんです。当然、その大量の唾液はどこかに行かなければならないわけで、その多くは喉の奥に溜まってしまいます。

Surviving the drool and the fake cough — Surviving Your 4 Month Old Baby: The Truth About Sleep and Sanity

これが原因でよく起きるのが、「4ヶ月 赤ちゃん 熱はないのに咳が出る」という、親御さんのパニック検索です。私も医療現場のトリアージでこういうケースを数え切れないほど見てきました。RSウイルスや肺炎じゃないかと慌てて病院に駆け込んでみたら、単に自分のよだれでむせているだけ、というパターンですね。お医者さん曰く、苦しそうに息をしているわけではなく機嫌も良いなら、熱のない湿った咳は、歯ぐきがムズムズして過剰に出たよだれを上手く飲み込めていないだけ、というのがほとんどだそうです。もちろん呼吸の様子はしっかり観察する必要がありますが、大抵の場合は医学的な問題ではなく、単なる「お洗濯の問題」なんです。

何でも噛みたがるこの時期を乗り切るために、私もいろいろ試しました。うさぎの歯固めラトルはまあまあ良かったです。子ども部屋の棚に置いておくと見た目はおしゃれだし、無塗装のビーチ材だから赤ちゃんが噛んでも安心なのは気に入っています。でも正直なところ、うちの子はその長いかぎ針編みの耳をブンブン振り回して、自分の目玉にムチ打ち攻撃をしてばかりでした。上手く口に入れられたときは役立ちましたが、魔法のような効果があるとは言えませんね。

「自分への目潰し攻撃」にならない、他の選択肢を探してみたい方は、ぜひ私たちの歯固めおもちゃコレクションを覗いてみてください。

床遊びと、すっかり冷めたチャイ

「タミータイム(うつ伏せ練習)はこまめにやりましょう」なんてよく言われますよね。体幹や首の筋肉を鍛えて、最終的に寝返りできるようにするためだとか。でも、うちの娘はタミータイムが親の仇のように大嫌いでした。ラグの上にうつ伏せにされると、まるで私が拷問でもしているかのように、カーペットの繊維に向かって全力で泣き叫んでいたんです。

かかりつけのお医者さんからは、「嫌がるなら、隣に一緒に寝転がって、文句を言う相手になってあげなさい」と言われましたが、これは正直、私が今までに受けた医学的アドバイスの中で最も実用的なものでした。

やがて私は、娘が自分の重たい頭を支えるという過酷な努力から気を逸らす「何か」が必要なのだと気づきました。そこでレインボー 木製プレイジムを使い始めたところ、私がチャイを温かいうちに飲み切れるくらいの時間は稼げるようになったんです。赤ちゃん用のおもちゃって、リビングでプラスチック工場が爆発したかのような派手な見た目のものが多くて敬遠しがちなんですが、これは落ち着いた木製のA型フレームに、優しい色合いの動物のおもちゃがぶら下がっているだけのシンプルなもの。娘は小さなゾウをじっと見つめたり、幾何学的な形のおもちゃを叩こうとしたりして、怒るのを忘れてくれていました。遊びたいけどまだお座りができない、そんな絶妙にもどかしい時期のアイテムとして、一番のお気に入りになりました。

私が赤ちゃん用のジーンズを嫌う理由

ちょっとだけベビー服の愚痴を言わせてください。インスタ映えのために、ゴワゴワのデニムジャケットやミニチュアサイズのカーキパンツにねじ込まれた赤ちゃんをこれ以上見たら、私おかしくなっちゃうかもしれません。たしかに、小さな大人みたいで可愛いのはわかります。でも相手は、首座りもまだで、しょっちゅうミルクを吐き戻し、物理の法則を無視したようなウンチの爆発(背中漏れ)を頻繁に引き起こす生き物なんですよ。

Why I hate baby jeans — Surviving Your 4 Month Old Baby: The Truth About Sleep and Sanity

ボタンやジッパーのついた硬い生地の服を着せるのは、親にとっても赤ちゃんにとっても過酷でしかありません。1日に8回はおむつを替えるんです。パッと着脱できる必要がありますし、赤ちゃんの方も、血流が止まることなく自由に膝を曲げ伸ばしできる服が必要不可欠です。

とにかく、柔らかくて伸縮性のあるコットンを着せてあげてください。もう、それだけで十分。オーガニックコットン ベビーボディスーツは、うちの子が3ヶ月間ずっと着ていた唯一の服と言っても過言ではありません。肩の部分が重なったデザイン(エンベロープ・ネック)になっているので、避けられない「ウンチ大爆発」が起きた時でも、大惨事になった服を頭から被せて脱がせるのではなく、そのまま下へスルッと脱がせることができるんです。無染色の生地でよく伸びるし、ムチムチの太ももに謎の赤いゴム跡がつくこともありません。ほんと、シンプルが一番ですよ。

それから、「よく寝るようになるから、そろそろお粥(ライスシリアル)を食べさせ始めたら?」なんて周りから言われるかもしれませんが、気にしなくて大丈夫。赤ちゃんの腸は、まだミルクを消化するだけで精一杯なんです。今はそのままでいいんですよ。

疲れが限界を超え、闇に飲まれそうになる時

この時期に受ける精神的なダメージについても、きちんとお話ししておく必要があります。睡眠不足がどん底に達するとどうなるかなんて、誰も事前に教えてくれませんから。生後4ヶ月ともなると、新生児を迎えた時のあのアドレナリンはすっかり消え失せています。パートナーは仕事に復帰し、周りからの差し入れなどのサポートもなくなり、あなたが「普通に」動けると思われている時期です。でも実際のあなたは、細切れの睡眠と極度の不安だけでなんとか動いている状態なんですよね。

まさにこの時期は、産後うつや不安症がピークに達しやすいタイミングでもあります。時折、生後4ヶ月の赤ちゃんを母親が…という痛ましいニュースを目にすることがありますよね。そしてコメント欄は非難の嵐になります。彼女を怪物だとののしり、「自分なら絶対にそんなことはしない」と。でも、看護師である私はそういうニュースを読むと、これは医療やサポート体制の壊滅的な欠陥だと感じます。治療されなかった産後精神病の姿が見えるのです。おそらく誰かに「助けて、溺れそう」とサインを出していたか、あるいは怖くて誰にも言えず、心が文字通りポキッと折れてしまうまで、赤ちゃんとたった二人きりで取り残されてしまった母親の姿がそこにあるのです。

睡眠剥奪が実際の拷問として使われるのには理由があります。適切なレム睡眠がとれないまま何ヶ月も過ごせば、現実との繋がりが徐々に薄れていくものです。恐ろしい想像が頭から離れなくなること(侵入思考)も、実は非常によくあることなんです。赤ちゃんを落としてしまう場面を想像したり、逃げ出したくなったり、あるいはもっと最悪なことを考えてしまう瞬間があったとしても、あなたは決して「壊れている」わけではありません。それは倫理的な問題ではなく、医療的なSOSのサインです。お医者さんに伝えてください。パートナーに伝えてください。話を聞いてくれる人なら誰にでも伝えてください。一人で抱え込んで耐え抜いたところで、金メダルがもらえるわけじゃないんです。

終わりが見えないように思えるかもしれませんが、この時期は必ず過ぎ去ります。あなたは今、ろくなトレーニングも受けていないうえに、睡眠すらほとんどとれない状態で、とてつもない大仕事をこなしているんです。もしサバイバルキットを補充したくなったら、日々の過酷な戦いをほんの少しだけラクにしてくれる私たちのオーガニック・ベビー必需品をチェックしてみてください。

みんなが悩む、よくある質問

赤ちゃんが全く寝なくなってしまったのですが、これって普通ですか?
はい、普通です。まあ、全く寝ていないわけではないんですが、そう錯覚するほどですよね。それが恐るべき睡眠退行です。赤ちゃんの脳がソフトウェアをアップデートしていて、システム全体がバグを起こしているような状態です。今はとにかく普段通りの寝かしつけルーティンを続けて、数週間でシステムが落ち着くのを祈りましょう。この先1年間続ける覚悟がないような、変な寝かしつけのクセはつけないようにしてくださいね。

歯も生えていないのに、どうしてこんなによだれが出るの?
唾液腺がちょうど機能し始めたばかりで、まだゴクンと飲み込む反射が下手くそだからです。歯ぐきのずっと奥深くで歯が動き始めていて、それがムズムズを引き起こしているんだと思いますが、実際に歯が生えてくるのはさらに3ヶ月先かもしれません。良質なスタイ(よだれかけ)への投資をおすすめします。

湿った咳が出ている時、咳止め薬を飲ませてもいいですか?
絶対にダメです。市販の咳止め薬は乳児には危険だと、お医者さんからもはっきり言われました。自分のよだれでむせているだけなら、超音波式などの冷たい加湿器を使い、鼻が詰まっているようなら生理食塩水の点鼻薬などを使ってみてください。もしゼーゼーと息をしていたり、呼吸が早かったりする場合は、小児科を受診してください。

まだ寝返りをしないのですが、心配した方がいいですか?
おそらく心配いりません。3ヶ月で寝返りする子もいれば、6ヶ月までしない子もいます。うちの子は、ある火曜日に突然思い立ってコロンと転がるまで、仰向けのままカメのようにのんびり過ごしていましたよ。苦痛なタミータイムを地道に続けていれば、そのうち体の動かし方をマスターしてくれます。

今のこの時期が本当に嫌なんですが、こんなこと思ってもいいんでしょうか?
もちろん。本当に過酷ですからね。我が子のことは愛していても、夜中の3時に怒り狂うジャガイモみたいな状態の赤ちゃんに授乳し、お尻を拭き、抱っこで揺れるという果てしないループまで愛する必要はありません。ちゃんとコミュニケーションが取れるようになれば、もっと楽しくなってきますよ。あと少しの辛抱です。