義母は息子の夕方のギャン泣きを見て、「母乳が薄すぎるからだ」と言い張りました。200ドルも払って相談した助産師さんは、「頻回授乳の時期だから、授乳クッションを良いものに変えれば大丈夫」とアドバイス。看護学校時代の友人は、「絶対にサイレントリフラックス(隠れ胃食道逆流症)だから、すぐにお医者さんに薬を処方してもらいなさい!」とメッセージを送ってきました。
息子の全く同じ泣き声に対して、3人の人が見事にバラバラの「診断」を下したのです。
その泣き声の正体こそ、いわゆる「魔の時間(黄昏泣き)」と呼ばれる時期特有のものです。それは自宅のリビングで耳にする、最も鼓膜をつんざくような、そして何より心をえぐられるような泣き声です。日が沈みかけると同時に、さっきまで天使のようにご機嫌だった赤ちゃんが、突然体をこわばらせ、顔を真っ赤にして泣き叫ぶ別人へと変貌してしまうのです。
実を言うと、私は母親になる前、小児科の看護師をしていました。病院で遅番のシフトも経験しましたし、午後5時のシフト交代の瞬間にパニックを起こしたように泣き叫ぶ赤ちゃんを、それこそ何千人も見てきました。だから、赤ちゃんの行動についてはすべて理解しているつもりでした。でも、自分の息子が産まれて、ある火曜日の午後5時15分に私の腕の中で激しく泣き暴れた瞬間――それまでの冷静で客観的な知識なんて、見事に吹き飛んでしまったのです。
自分の子どもとなると、どんなに立派な医療知識もまったく役に立ちません。時計の針を見つめながら、「これから先ずっと、こんな日々が続くのかな…」と途方に暮れる、ただの疲れ果てた一人の親にすぎないのです。
夕方の「絶望タイム」のスケジュール
生後2週間の健診で、かかりつけの小児科医が赤ちゃんの発達に関するお決まりの説明をしてくれました。私は「一般的な泣きのピーク(泣き声曲線)」の教科書的な定義なんてとうの昔に知っているにもかかわらず、初めて聞くふりをして深くうなずいていました。医療の現場ではこの時期を「パープルクライング(PURPLE crying:激しく泣き続ける時期)」と呼びますが、これは「小さくて怒り狂った時限爆弾を抱えている状態」を、うんと丁寧な言葉で表現したものにすぎません。
この現象はたいてい、生後2〜3週目頃に始まります。この小さな命を守るペースが少しつかめてきたかな…と思った矢先に、突然スイッチが入るのです。ピークを迎えるのは生後6〜8週目あたり。まさに「一番先の見えないトンネル」の中にいるような時期です。
世間の人はこれをよく「コリック(夜泣き・疝痛)」と混同しますが、私はそれがモヤモヤして仕方ありません。コリックはまったく別の問題だからです。病院では、コリックの診断基準に「3の法則」を使います。つまり「1日3時間以上、週に3日以上、それが3週間以上続く」という状態のこと。もしあなたのお子さんが、午後5時から夜の10時までの間だけに限定してこの激しいパフォーマンスを繰り広げているのだとしたら、それは単なる「魔の時間(黄昏泣き)」なのです。
生後3〜4ヶ月にもなれば、たいていの子はこの時期を卒業します。キッチンのカウンターでせっかくの夕食がすっかり冷え切っていく中、薄暗い廊下でバランスボールに座ってひたすら弾み続けている時は、「この地獄が一生続くんじゃないか」と思えるでしょう。でも、必ず終わりは来るので安心してください。
あの小さな頭の中では、何が起きているの?
さて、このギャン泣きの本当の原因についてお話ししましょう。

最大の原因は「疲れすぎ」です。私はこの「疲れすぎ」についてなら、息が切れるまで熱弁できる自信があります。新生児のスタミナなんて、コバエ並みしかありません。起きている時間(活動限界時間)はたったの45分なんてこともザラで、オムツを替えてミルクをあげたら、もう時間切れです。お昼寝のタイミングを逃してしまうと、彼らの小さな体はコルチゾールやアドレナリンといったストレスホルモンでいっぱいになります。ただ長く起きすぎたというだけで、本能的な「闘争・逃走反応(パニック状態)」を引き起こしてしまうのです。
救急外来で働いていた頃、夜の8時にパニック状態でお子さんを連れてくる親御さんを何度も見てきました。赤ちゃんは体をこわばらせて泣き叫び、ミルクも拒否します。でも、10人中9人は「お昼に親戚が遊びに来ていたせいで、午後2時からずっと起きっぱなしだった」というケースなんです。純粋なアドレナリンだけで動いている赤ちゃんに、理屈は通じません。赤ちゃんの神経系が落ち着いてリセットされるまで、嵐が過ぎ去るのをじっと耐えるしかないのです。
もうひとつ、「感覚のオーバーロード(情報過多)」という側面もあります。午後6時の家の中を想像してみてください。テレビがついていて、包丁で野菜を切る音がして、犬がうろうろ歩き回り、天井の照明はギラギラと眩しい。赤ちゃんにとっては、刺激が多すぎるのです。未熟な赤ちゃんの神経系は、ごく普通の「日常の生活音や光」のプレッシャーに耐えきれず、文字通りショートしてしまいます。
あるいは単に、夜長めに眠るための準備として「3時間ぶっ続けで頻回授乳(クラスター・フィーディング)をしておきたい」という日もあります。そんな時はもう、ソファに深く座って、運命を受け入れるしかありませんね。
リビングでの大泣きを乗り切る、病院直伝の裏ワザ
いいですか、親にも「トリアージ(優先順位付け)計画」が必要です。我が家では、息子の夕方の大泣きルーティンが始まると、夫と二人で「病棟でのコード・ブルー(緊急事態発生)」のように対応していました。

まず第一に、外の冷たい空気に触れて「ショートした回路」を強制終了させ、親と子の両方を物理的にリセットさせてください。シカゴの真冬のように凍える寒さでも関係ありません。私は11月の肌寒い夜、靴下のままベランダに出て、泣き叫ぶ息子を抱きしめて立っていたことがあります。冷たい空気のショックが、泣きの無限ループをピタッと止めてくれるからです。おまけに、親自身の心拍数も下がって落ち着きます。本当に、赤ちゃんは「感情のスポンジ」です。あなたが不安やイライラでピリピリしていれば、赤ちゃんも確実にそのカオスなエネルギーを吸収してしまいます。
次に、ママのお腹の中(子宮)の環境を再現することです。お腹の中というのは、実はすごくうるさくて、窮屈で、常に揺れ動いている空間でした。パステルカラーの可愛いモビールがくるくる回る、静かな子ども部屋なんかではなかったのです。
ここで頼りになるのが、適度な重みのある、しっかりとしたブランケットです。私はベビー用の繊維製品にはものすごく厳しい目を持っています。なぜなら、泣き叫んで汗ばんだデリケートな肌に、安物の合成繊維がどんな悪影響を及ぼすかを知り尽くしているからです。そんな私の「絶対的な救世主」となってくれたのが、ペンギン柄オーガニックコットン・ベビーブランケットです。私がこれを選んだ理由はただ一つ、2層構造のオーガニックコットンがもたらす、他にはない絶妙な重みがあったから。治療用のウェイトブランケット(加重毛布)ではありませんが、赤ちゃんをピタッとおくるみにした時に、何度も目を覚ます原因となるモロー反射をしっかり抑え込んでくれるだけの十分な重みがあるのです。ペンギンの柄も可愛いですが、私にとって重要なのはその重さと耐久性です。100回洗濯しても、夕方のギャン泣きから守ってくれる「鎧(よろい)」のように頼もしい存在です。
もしあなたがベビールームのインテリア性を重視するなら、モノクロレインボー・バンブー・ベビーブランケットも素晴らしい選択肢です。とてもモダンなデザインで、竹(バンブー)素材の生地はシルクのようになめらかで通気性も抜群です。ただ正直なところ、釣り上げられた魚のように大暴れする赤ちゃんを「サバイバルおくるみ」でガッチリ包み込むには、少し滑りやすすぎます。こちらはベビーカーのひざ掛けにしたり、赤ちゃんを重めのコットンブランケットで抱っこしている間、ロッキングチェアにふわりと掛けてお洒落に見せたりするのにぴったりです。
さらに、赤ちゃんの呼吸を落ち着かせるために「スキン・ツー・スキン(肌と肌の触れ合い)」にもかなり頼りました。パニックが始まった瞬間に、サッと脱がせられる服が必要です。そんな時にまさにうってつけなのが、オーガニックコットン・ベビーボディスーツです。厄介な襟ぐりや、イライラするようなボタンは一切ありません。よく伸びるオーガニックコットンなので、赤ちゃんの大きな頭にもスルッと通り、お着替えのせいで余計に泣かせる心配がありません。赤ちゃんをこのボディスーツとオムツだけの状態にして、薄暗いお風呂場であなたの胸にピタッと抱き寄せ、シャワーを勢いよく全開にして出してみてください。ザーッという大音量の水音(ホワイトノイズ)が、刺激を受けすぎてショート寸前の脳に、嘘のように奇跡を起こしてくれます。
もしあなたが今、新生児育児という名の「戦場」を生き抜いている最中で、デリケートな赤ちゃんの肌に優しい(かぶれを起こさない)素材を探しているなら、ぜひKianaoのオーガニック・ベビー・エッセンシャル・コレクションをチェックしてみてください。ただでさえ毎日がカオスな中で、親のストレスの種を確実にひとつ減らしてくれますから。
親自身のメンタルを守り抜くために
いわゆる「優しい育児本」がいつもサラッと流してしまう不都合な真実――それは、赤ちゃんの泣き声が、親である私たちの心と身体を「生物学的なレベルで」どれほど深くえぐるか、ということです。
我が子の泣き声を聞くと、親の脳内には強烈な「身体的苦痛」のサインが引き起こされます。イライラして怒りを覚えたり、絶望したり、自分はダメな親なんだと自己嫌悪に陥ったりするのは、ある意味当然のことなのです。でも、あなたはダメな親なんかじゃありません。あなたはただ、「閉鎖空間で鳴り響く大音量の緊急SOS信号」に反応してパニックになっている、疲れ果てた一匹の哺乳類にすぎないのです。
かかりつけの小児科医は、「泣き叫ぶ赤ちゃんを安全なベビーベッドに置いて、少しその場を離れても全く問題ないんですよ」と優しく教えてくれました。言葉にするのは簡単ですが、いざ自分がその状況に直面すると、これが本当に難しいんです。
病院では、急変が起きてアラームがそこら中で鳴り響くような時、看護師たちは頭がフリーズするのを防ぐために「グラウンディング(気持ちを落ち着かせる心理テクニック)」を使います。もしあなたが今、子ども部屋でイライラで震えながら立っているなら、いったん赤ちゃんを安全な場所に置いて廊下に出てください。そして、身の回りにある「丸いもの」を4つ見つけて、声に出して名前を言ってみてください。「ドアノブ」「火災報知器」「壁掛け時計」「犬のエサ用ボウル」といった具合に。これを行うと、あなたの脳は「感情的なパニックモード」から「論理的なタスク処理モード」へと強制的に切り替わります。たった10秒のことですが、ものすごく効果があります。
それから、パートナーに赤ちゃんを託す時は、謝ったり許可を求めたりしてはいけません。「今からシャワーを浴びるから、7時まではお願いね」とキッパリ伝えてください。絶対に「お願いしてもいい?」と疑問形で聞かないこと。
あなたは必ず、この過酷な時期を無事に乗り越えられます。赤ちゃんが成長してこの時期を卒業するその日まで、過酷な夜をほんの少しでもマシにするために、最高に柔らかくて安全なアイテムで武装してください。今すぐKianaoのオーガニック・ナーサリー・コレクションをチェックして、あなただけの「サバイバル・ツールキット」を準備しておきましょう。
疲れ果てた親御さんのためのQ&A(自分で調べる元気がないあなたへ)
ママの食事が原因で、母乳が赤ちゃんの胃腸を荒らしているの?
いいですか。私の義母は、「私が辛いものを食べたせい」で息子の夕方の大泣きが起きていると確信して疑いませんでした。でも、そんなことはないんです。たしかに、乳製品や大豆のタンパク質が母乳を通じて赤ちゃんに影響を与えるケースはごく稀にあります。しかし、本当のアレルギーなら、ただ夕方にぐずるだけでなく「血便」や「ひどい発疹」という症状が現れます。赤ちゃんが夕方6時に泣き叫ぶからといって、ママが味気の無い鶏肉と白米だけで生活する必要はまったくありません。赤ちゃんの消化器官はまだ新品で、働きが未熟なだけです。ママがランチに何を食べようと、赤ちゃんのお腹にはガスが溜まるものなのです。
毎晩、お腹のガス抜きの薬(ガスドロップ)を飲ませた方がいい?
かかりつけの小児科医は「シメチコンの薬なんて、ほとんどプラセボ(気休め)だよ」とぼやいていましたが、私はそれでも藁にもすがる思いで6本も買い込みました。医学的な事実として、このガス抜き薬は大きなお腹のガスを細かい気泡に分解し、理論上は排出しやすくするというものです。飲ませてすぐにピタッと効いたように見える日もあれば、全く効果がない日もあります。もし無害なシメチコンを飲ませることで「親として何か助けになっている」と安心できるのなら、ぜひ飲ませてあげてください。ただし、それで「疲れすぎ(過労)」による大泣きまで治るとは期待しないでくださいね。
日中に長く起こしておけば、夜ぐっすり寝てくれる?
これは、ネット上のデマの中で「最悪のアドバイス」です。睡眠は睡眠を呼びます。日中、無理に新生児を起こし続けることは、夕食の時間帯に「大パニックを確約」しているようなものです。赤ちゃんは眠れないとコルチゾール(ストレスホルモン)が急上昇し、いざ夜になって眠るべき時に、体がリラックスできなくなってしまいます。日中はたっぷりお昼寝させてあげてください。小児科医から「体重を増やすために起こしてミルクをあげて」と特別な指示がない限り、すやすや眠っている赤ちゃんを無理に起こしてはいけません。
単なる「魔の時間(黄昏泣き)」なのか、中耳炎などの本当の病気なのか、どう見分けるの?
これまで数え切れないほどの中耳炎を診てきましたが、彼ら(細菌)は時計なんて見ていません。もし赤ちゃんが本当に病気で苦しんでいるなら、昼夜を問わずずっと泣き続けているはずです。しきりに耳を引っ張ったり、ミルクを嫌がったり、熱を出したりすることもあります。「魔の時間(黄昏泣き)」の最大の特徴は、午後2時にはニコニコご機嫌だったのに、午後5時になると理性を失ったように大泣きし、夜10時頃にはまたケロッと穏やかな天使に戻る、というパターンです。もし生後3ヶ月未満の赤ちゃんで、激しい泣き声に加えて38度(100.4°F)以上の発熱がある場合は、ネットで検索なんかしていないで、迷わず救急外来に駆け込んでください。
今こんなに泣くってことは、将来「育てにくい子(イヤイヤ期のひどい子)」になるってこと?
まったくそんなことはありません。新生児期の大泣きと、成長してからの気質は完全に別物です。私の息子は生後3ヶ月間、毎日午後5時から夜9時まで「絶対に手が付けられない悪魔」のようでした。でも今は、静かにブロックを積み上げて遊び、ブロッコリーを喜んで食べるお利口なキッズに成長しています。夕方のギャン泣きは、純粋に神経系や発達の過程で起きているだけの現象です。赤ちゃんは親を困らせようと操作しているわけでも、生まれつき気性が荒いわけでもありません。ただただ「ママのお腹の外の世界で、どうやって生きていけばいいのか」を必死に手探りで学んでいる最中なのです。そしてそれは、赤ちゃんにとっても非常にイライラする、もどかしいプロセスなのです。





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