半年前のプリヤへ。
今、あなたはキッチンの床に座って、乾ききったおしりふきで幅木についたサツマイモのピューレを拭き取っているところね。息子くんはピューレを左の眉毛に擦り込んでしまって大泣きしているし。これからの食事はずっとこんな感じなのかしら、なんて思っているんじゃない? インフルエンサーが「画期的なアイテム!」って言っていたから買った、あのおしゃれなシリコン製ビブ(お食事エプロン)を手に持ちながら、なんでキャッチポケットの中よりも息子の太もものシワの間に食べこぼしが溜まっているのか、じっと見つめて不思議に思っているのよね。
ねえ、あなたが疲れているのはよくわかっているわ。小児病棟で12時間のシフトをこなして帰宅した後に、ハイチェアのトレイにこびりついたカピカピのオートミールを削り落とすなんて、悪い冗談みたいよね。でもね、そのプラスチック製のウォータースライダーみたいなエプロンは捨てて、パイル地(テリークロス)のビブを買うべきよ。
シリコン製のビブがモダンに見えるし、スポンジでサッと拭き取れて便利なのはわかる。でも、まだほとんどの水分をペッと吐き出してしまう生後6ヶ月の赤ちゃんには、まったくの役立たずなの。ライスシリアルを混ぜた母乳を飲ませようとしても、水分がその平らで水を弾く表面に当たると、スッと滑り落ちてしまう。重力に負けて、ミルクは小さなポケットを完全に通り越し、ズボンのウエストバンドに直接染み込んじゃうのよね。毎食ごとに全身お着替えが必要になって、その分洗濯物が増え、あなたの睡眠時間が削られていくのよ。
ループの物理学と、平らな生地が失敗する理由
実際の現場で汚れをしっかり防ぎたい時に、クリニックでガーゼや織物のコットンを使っているのには理由があるの。パイル地は、数え切れないほどの小さな盛り上がったループ状の糸でできていて、これが生地の表面積を劇的に増やしてくれるのよ。
表面が平らなジャージーコットンのビブだと、ミルクは一瞬表面にとどまるだけで、すぐに転がり落ちてしまう。でも、パイル地のループ構造は全く違う働きをするの。毛細管現象が糸と糸の間の目に見えない隙間に水分を引き込んでいるんだと思う。表面張力とかが関係しているんでしょうけど、正直言って私が看護学の物理を勉強したのはもう10年以上前のことだから、とにかくこぼしたスープが膝に落ちる前にしっかり吸い取ってくれるってことだけ信じてちょうだい。
顎を拭いて汚れが広がるのをただ見ている代わりに、この生地は水分をしっかり閉じ込めて均等に分散させてくれるの。服のように着られるのに、スポンジのように機能してくれる唯一の素材よ。
最終的に私が5枚もまとめ買いした、Kianaoのスタンダードなパイル地ビブがあるんだけど、これが息子の引き出しの中で一番のお気に入りアイテムになったわ。厚手のオーガニックコットンでできていて、シッピーカップからこぼれた飲み物も、医療用ガーゼみたいにしっかり吸収してくれるから。
マジックテープは洗濯の敵
着替えさせようとすると野生の猫みたいに暴れるから、サッと着せられる面ファスナー(マジックテープ)付きのビブを買いたくなる気持ちはわかるわ。

でも、やめておいて。マジックテープは洗濯機最大の敵よ。ある日、テープを留めずにそのまま洗濯カゴにポイッと入れちゃって、お気に入りの授乳ブラやデリケートなベビーソックスに引っかかり、巨大な糸くずの塊と後悔を生み出して、服を永久に台無しにしてしまうのがオチだから。
それに、月齢が上がると、赤ちゃんはマジックテープなんて3秒で引き剥がす方法を覚えてしまうの。息子が「これを引っ張って外して、犬に向かって投げられるぞ」って気づいたら、もう食事の時間は終了。火曜の夜に絡まった洗濯物を解くのが趣味でもない限り、失敗する留め具を買うのはやめて、金属やプラスチックのスナップボタン式のものを買ってね。
スナップボタンは、ER(救急救命室)の固定具みたいなもの。しっかりホールドしてくれるのよ。何千回もの洗濯にも耐えるし、髪の毛が絡みつくこともないし、疲れて癇癪を起こしている赤ちゃんでも引きちぎることはできない。サイズ調整が自由にできるヒモで結ぶタイプも選択肢としてはあるけれど、クラッカーが欲しくて泣き叫びながら動き回るターゲットの首の後ろで完璧なリボン結びをしようとするのは、独特のフラストレーションが溜まる経験になるわよ。
食事の時間の小児科トリアージ
幼児にご飯を食べさせるのは、基本的にトリアージを行うのと同じ。汚れのレベルを評価して、それに応じて適切に装備を整えなきゃいけないの。
ちょっとしたおやつやミルクの時は、標準的なスポッと被るタイプで十分。ドイツ語圏ではシュルプフレッツヒェン(Schlupflätzchen)と呼ばれていて、柔らかいゴムの首穴が開いていて頭からスッとかぶせるだけのもの。冷たいスナップボタンを首の後ろに押し当てられるのを嫌がる子なら、この被るタイプにするだけで毎食の泣き時間を2分くらい短縮できるわよ。
でも、自分で食べる練習を始めると、「BLW(赤ちゃん主導の離乳食)」という名の新たな地獄の入り口に立つことになるわ。9ヶ月の赤ちゃんにミートソーススパゲッティのボウルを渡すなんて、もはや危険物処理の現場よ。脇の下からトマトソースが出てきたりするんだから。
そういう夕食の時には、袖付きのビブが必要ね。腕をすっぽり覆ってくれるから、セーターの肘に食べ物がすり込まれるのを防いでくれる。 Kianaoの袖付きパイル地ビブもいいわね。間違いなく腕をカバーして服を守ってくれるけれど、厚手のパイル地がたっぷり使われているから室内干しだと乾くのに永遠に時間がかかって、結局毎回乾燥機に放り込むことにはなるんだけど。
もしお洋服をダメにするのにうんざりしているなら、スパゲッティ期に突入する前に、Kianaoのオーガニックコットンパイルのアイテムをチェックして、何枚かまとめて買っておくのがいいかもね。
カビの臭いと赤ちゃんのよだれの現実
食べ物と赤ちゃんのよだれが混ざったものは、実質的に細菌の培養シャーレよ。先月、先生が何気なく言っていたんだけど、私がクリニックで見てきたこととも完全に一致するわ。ミルクをたっぷり吸って湿ったビブを洗濯カゴに3日も放置したら、何かが繁殖しちゃうわよ。

これが、パイル地が勝るもう一つの理由。実質的に煮沸消毒ができるのよ。病原菌をしっかり殺菌して、アボカドやピーナッツバターの油汚れを落とすには、60度のお湯で洗う必要があるの。大半のプラスチック製や安価な合成繊維のビブだと、洗濯機の中で溶けたり変形したりするからそんな洗い方はできないけど、丈夫なオーガニックコットンなら全然平気よ。
あと、サツマイモとニンジンには気をつけて。βカロテンは明るい色の生地にシミを永久に残すの。白いビブを洗ったはずなのに、鮮やかな黄色になって出てくるわ。だから、白ではなくてダークネイビーやフォレストグリーンといった濃い色を選んでね。だって、白いベビー服なんて、子供に食べ物を触らせない親のためのものなんだから。
トマトのリコピンもおそらく繊維と永久に結びついているんじゃないかってくらい落ちないけど、もし明るい色のビブにオレンジ色のシミが残ってしまったら、赤ちゃんの口の近くに触れるものを強い化学薬品に浸けるのはやめて。代わりに、熱いお湯で洗った後、外の直射日光に当てて自然に漂白させてみてね。
防水裏地の議論
奥歯が生え始める頃には、よだれの量はもう洪水レベルよ。クリニックでは、濡れた首のシワが原因で接触性皮膚炎になったケースを何千件も見てきたわ。化学火傷みたいに真っ赤に腫れ上がるけど、本当の原因は濡れたシャツを一日中着ていることなの。
歯ぐずりがひどい時は、普通のコットンのビブだとそのうち胸まで染み込んでしまうわ。だから、ポリウレタンの裏地が隠れたパイル地のビブを何枚か持っておくのがおすすめよ。表のパイル地がよだれをキャッチして首に垂れるのを防ぎ、防水の裏地がロンパースまで染み込むのを防いでくれるの。
とにかく私を信じて。シリコン製は片付けてちょうだい。洗濯は避けられないものだと受け入れて、でもその洗濯を少しでも楽にする工夫をしてね。
毎晩毎晩洗濯機を回さなくても済むように、パイル地ビブの5枚セットを買いだめして。深呼吸をして、そしてゆっくり眠ってね。
愛を込めて
プリヤより
あの頃、疲労困憊でググる気力もなかった疑問たち
なんでうちの赤ちゃんの首周りはいつも赤く荒れているの?
おそらく「ミルクネック(首周りの炎症)」ね。安物のビブだとミルクやよだれがすり抜けて、あの可愛い首のシワの間に溜まってしまい、水分と細菌が接触性皮膚炎を引き起こすの。溜まる前に顎のすぐ下でキャッチしてくれる吸水性の高いものが必要よ。だから、パイル地ビブの盛り上がったループが肌荒れ防止にすごく役立つの。
ビブって本当に何枚買えばいいの?
3〜4枚あればいいって言う人もいるけど、それは嘘か、専属の家政婦さんがいる人よ。1日3回の食事と2回のおやつがあるとしたら、1日4枚は軽く使っちゃう。パニックにならずに1日おきの洗濯で済ませたいなら、最低でも8〜10枚は必要ね。
こういうアイテムにオーガニック素材って本当に必要なの?
普段なら、やたら自然派をアピールして値段を釣り上げているのを見ると冷ややかな目を向けちゃうんだけど、歯が生え始める時期の赤ちゃんって、文字通り常にこれを噛んでいるのよね。生地から直接水分を吸い取るんだから、大量の農薬で育てられて安価な化学染料で染められた普通のコットンなんて使いたくないはずよ。口に入る可能性があるものについては、GOTS認証を受けたものを選んでおけば間違いないわ。
なんで洗濯機の中でマジックテープがゴミ取りネットみたいになっちゃうの?
だってマジックテープのフック側って、ほつれた糸や犬の毛、乾燥機の糸くずを引き寄せる磁石みたいなものだから。ゴミでいっぱいになったら、もうくっつかなくなっちゃうの。どうしても洗わなきゃいけないなら、洗濯機に入れる前にマジックテープ同士をくっつけておくべきなんだけど、そんなの絶対忘れちゃうわよね。
パイル地ってスポンジで拭くだけじゃダメなの?
ダメよ、それは不衛生すぎるわ。液体や食べカスをループの奥深くまで吸収してくれるのがこの生地の最大のメリットなんだから。表面を拭くだけじゃ、腐ったミルクが繊維の中に残ったままよ。熱めのお湯で洗濯機に放り込んで、それで終わりにしてね。





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