午前2時。ベビーモニターがナイトスタンドに不気味な青い光を放っていました。アーニャはぐっすり眠っていましたが、その口元はまるで爬虫類のようにリズミカルにペロペロと動いていたのです。淀んだ暗いシカゴの空気を味わうかのように、ただ舌を何度も出し入れする赤ちゃん。隣でいびきをかいている夫は、私が昔の小児科の師長に電話して「緊急で神経科に診てもらった方がいい!?」と泣きつく寸前であることなど、全く気づいていません。
いいですか、医学的な知識と、午前2時に親として感じる不安との間には、グランドキャニオンくらい大きな溝があるんです。
自分の子どもを持つ前なら、小児科病棟で全く同じ行動を見ても何とも思いませんでした。「正常な口腔運動の発達ね。今日もまた小さなトカゲちゃんが一人」くらいにしか。でも、自分の娘を家に連れて帰った途端、それまでの知識は完全に吹っ飛んでしまいました。ネットの検索結果としてスマホの画面に吐き出される、あらゆる最悪のシナリオを鵜呑みにしてしまったんです。12時間のシフト勤務中に私が見落としてしまった、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群か重度の筋緊張低下に違いないと確信して震えました。
結局のところ、自分の子どものこととなると、親の脳は簡単にショートしてしまうものなんですよね。
親としての思い込みと、医療現場の現実
舌をペロペロさせている子どもを連れて小児救急(ER)に駆け込んでも、待合室でとてつもなく長い時間を過ごすことになります。病院のトリアージで私たちが最優先するのは、実際に命を脅かそうとしている症状です。舌をペロペロさせるのは、通常、神経系が正常に機能していて、筋肉の使い方を学ぼうとしている証拠に過ぎません。
聖人のように忍耐強い私のかかりつけの小児科医は、新生児には「舌挺出(ぜっていしゅつ)反射」というものがあると思い出させてくれました。これは基本的に、母なる大自然が備え付けた「窒息防止ポリシー」です。半狂乱で電話をかけた私に彼女が説明してくれたところによると、唇や口の前に何かが触れると、自動的に舌が外に押し出されるのだそうです。どうやら赤ちゃんの神経系は、小さな消化管が処理できるようになるまで、固形物を一切拒絶するようにプログラムされているようです。
この反射は、おっぱいか哺乳瓶に吸い付くためのものでもあります。筋肉を外に押し出して食べ物を探したり、お腹が空いたと伝えたり、お腹がいっぱいになったら乳首を押し除けたりするのです。要するに、ミルクが出るのが早すぎると伝える語彙を持たない赤ちゃんにとっての、原始的なコミュニケーションなんですよ。
誰も語りたがらない「おしゃぶり」の問題
生後数ヶ月間において、おしゃぶりは素晴らしい発明品です。私も使いましたし、友人たちも使っていました。NICU(新生児集中治療室)の看護師たちも、まるでおやつのように配っています。吸啜(きゅうてつ)反射をうまく利用して、すっかり冷めたコーヒーを温め直すのにちょうど十分な「静寂」を買うことができるからです。

でもその後、私たちはこのプラスチックの栓を少し長くくわえさせすぎてしまいます。赤ちゃんが1日20時間もおしゃぶりを口に入れていると、その形に合わせるために、舌はずっと低く前のめりな位置にとどまらざるを得ません。本来なら生後4〜6ヶ月頃には消えるはずの自然な舌挺出反射が、障害物(おしゃぶり)を常に押し返すように舌が訓練されてしまうせいで、いつまでも残ってしまうのです。
私はクリニックで、舌を口の天井部分(上顎)につけて休ませることを学べなかったせいで、開咬(オープンバイト)や舌足らずな話し方になってしまった幼児たちを何千人も見てきました。言語聴覚士に指摘されるとご両親はいつもショックを受けますが、実は最初から目に見えていたことなんです。一時的な静けさと引き換えに、長年にわたる高額な歯科矯正費用を払うことになってしまうのですね。
歯の生え始めと、一時的なつらい時期
また、歯が生え始めて歯茎が痛むため、少しでも圧をかけたくて舌を突き出すこともあります。これはもう、ただ耐え忍ぶしかない、親子ともどもつらい時期ですね。
よだれが止まらない時期の服選び
舌が出ると、よだれも一緒に出ます。これは乳児の物理学における普遍的な法則です。この感覚を探求する時期、あなたのお子さんは1日に3着の服をぐっしょり濡らすことになるでしょう。

いいですか、終わりのないよだれに対する私のお気に入りの防衛策は、オーガニック・ベビーロンパース・ヘンリーボタン・長袖ジャンプスーツです。私がこれを愛用している最大の理由は、その首回りにあります。服が吐き戻しやよだれでぐっしょり濡れている時、その冷たくて濡れた布を赤ちゃんの顔の上を通って脱がせることだけは絶対に避けたいですよね。ヘンリーネックのボタンを開ければ、顔を通さず肩から下へ引き下げて脱がせることができるんです。適度な伸縮性があるので、怒って暴れる小さなタコちゃんと格闘する必要もありません。また、オーガニックコットンが汚れをしっかり吸収してくれるので、よだれがそのまま私の膝に滑り落ちてくることもありません。肌触りが柔らかく、大量のお湯でお洗濯してもへこたれない。私の生活をほんの少しだけ楽にしてくれるアイテムです。
それから、オーガニック・ベビーロンパース・半袖サマースーツもありますね。これも悪くありません。ラグランスリーブは動きやすくて良い工夫ですが、正直に言うと、ごく標準的な夏服といったところです。シカゴが気温35度を超え、息苦しいほどの湿度になった日にはしっかり役立ってくれますが、ヘンリーネックのジャンプスーツほど頻繁には手が伸びません。
絶え間ない湿気で台無しにならないようなコーディネートを考えているなら、レトロ・リンガーTシャツも重ね着にかなりおすすめです。リブ編みのコットン素材なので、濡れてもすぐに無惨な見た目になることはありません。
もし、シミだらけになった基本の服を捨てることに疲れてしまったなら、この「口唇期」をしっかり乗り切れるアイテムを探しに、当ブランドのオーガニックベビー服をご覧ください。
深刻な問題として対処すべきタイミング
ほとんどの場合、舌を出すのはちょっとしたかくし芸のようなものです。生後6ヶ月頃になると、赤ちゃんは「舌を出すと大人が笑ってくれる」ということに気づきます。だからまたやるんです。これはコミュニケーションのキャッチボールであり、社会的な駆け引きの始まりなんですよ。
でも、看護師としての私が、「深刻に注意を払うべきタイミング」についてお伝えしておかなければなりません。危険信号はかなり明確です。赤ちゃんがぐっすり眠っている時や、ただ静かに休んでいる時にも常に口から舌が垂れ下がっているようなら、私は注意深く観察します。筋肉の緊張低下(筋緊張低下)の兆候かもしれないし、顎のサイズに対して舌が異常に大きいだけかもしれません。パニックになる必要はありませんが、次回の小児科健診で相談してみてください。
呼吸も大きなチェックポイントです。空気を吸い込もうとして口を開けたままにし、そのせいで舌が出ているなら、それは気道に問題があります。鼻づまり、アレルギー、アデノイドの肥大などです。赤ちゃんは最初は鼻呼吸しかできないので、パグ犬のように口でハァハァ呼吸している場合は、何かが鼻道を塞いでいる証拠です。
そして、授乳・食事の時です。ピューレやオートミールを始めたばかりで、一口ごとにえづいたり、授乳中にカチカチと音を立てたり、物理的にミルクを口に含んでいられないようなら、それは解剖学的なハードルがあることを示しています。舌小帯短縮症(舌の裏の筋が短い状態)だと、舌が上に動かず、外にしか動かせないことがあります。Facebookのグループでわが子を素人診断したり、ネットの適当な裏技で吸い付きを直そうとしたりする前に、母乳育児のコンサルタントや言語聴覚士に診てもらいましょう。
夜中にネットの医療情報サイトを検索しすぎて不安のどん底に落ちる前に、ヘンリー・ジャンプスーツのような丈夫なベーシックアイテムをいくつか揃えて、よだれ対策を万全にしておきましょうね。
育児の最前線からのよくある質問(FAQ)
話しかけると赤ちゃんが舌を出すのはなぜですか?
あなたの真似をしているからです。赤ちゃんは親の顔を夢中になって見ています。あなたが話すと口が動くので、今の自分にコントロールできる唯一の顔の筋肉を使って、会話に参加しようとしているだけです。赤ちゃん流の世間話みたいなものですね。
舌を突き出すのは、離乳食を始める準備ができたサインですか?
実のところ、全くの逆です。唇にスプーンを当てて、舌がそれを激しく押し返すようなら、身体が文字通り「まだ厨房は準備中ですよ」と伝えているのです。固形物を安全に飲み込めるようになるには、この舌挺出反射が消える必要があります。アーニャが初めてのアボカドでこれに拒絶反応を示した時、私のかかりつけの小児科医は「とりあえず1週間待って、また試してみて」と教えてくれました。
これを続けるようなら、おしゃぶりを取り上げた方がいいですか?
新生児であればその必要はありません。安心感を与えてあげてください。でも、もうすぐ1歳になるのに、1日中プラスチックの乳首に向かって舌を破城槌(はじょうつい)のようにぶつけているなら、そろそろおしゃぶりを制限する時期かもしれません。急に取り上げるのではなく、お口が自然な休ませ方を学ぶ機会を作れるように、寝る時だけのお供にしてみてはいかがでしょうか。
この時期はいつ終わるのですか?
無意識の反射によるものは、通常、生後4〜6ヶ月頃には終わりを迎えます。遊びでわざと舌を出す行動は、バイバイと手を振ったり、コップを床に激しく投げつけたりといった、もっといい「かくし芸」を覚えると、次第に減っていくのが普通です。
もしかして、うちの子は舌小帯短縮症(つんたらず)なのでしょうか?
通常、舌小帯が短い赤ちゃんは、舌の裏の筋(小帯)が舌を下に固定しているため、下唇から外へ舌を長く出すことが苦手です。しかし時には、それを補うために不自然に舌を前へ突き出すこともあります。授乳が苦痛であったり、赤ちゃんがカチカチと音を鳴らしながら大量の空気を飲み込んでしまったりしているなら、舌小帯短縮症の可能性は高いでしょう。専門知識を持ったプロにしっかり口の中を診てもらってください。





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